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誘拐(1997)

  • ゆうかい
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  • 平均評点

    71.6点(130人)

  • 観たひと

    206

  • 観たいひと

    7

  • レビューの数

    15

基本情報

ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 日本
製作年 1997
公開年月日 1997/6/7
上映時間 109分
製作会社 東宝映画(撮影協力*日本映画撮影監督協会)
配給 東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビー
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督大河原孝夫 
脚本森下直 
製作富山省吾 
製作補本間英行 
撮影木村大作 
美術部谷京子 
音楽服部隆之 
音楽プロデューサー北原京子 
録音斉藤禎一 
音響効果佐々木英世 
岡瀬晶彦 
照明望月英樹 
編集長田千鶴子 
衣裳斉藤育子 
音楽ミキサー大野映彦 
助監督手塚昌明 
スクリプター石山久美子 
スチール工藤勝彦 

キャスト

出演渡哲也 津波浩
永瀬正敏 藤一郎
酒井美紀 米崎マヨ
柄本明 橘警視
新克利 折田英正
石浜朗 跡宮壮一郎
西沢利明 神崎守
山本清 山根伸一
磯部勉 安藤刑事
木村栄 門田刑事
岡野進一郎 佐々木刑事
渕野直幸 田畑刑事
西川忠志 中本刑事
江藤漢 狭間兼人
奥村公延 浜口
深江卓次 川島啓司
上田耕一 原田堅吾
梅垣義明 オカマ
渡辺哲 刑事
大森嘉之 刑事

解説

東京のど真ん中で行われる身代金の受け渡しをテレビで生中継するという前代未聞の誘拐事件の顛末を描いた娯楽大作。監督は「ゴジラVSデストロイア」の大河原孝夫。脚本は森下直の95年度城戸賞受賞作。撮影を「わが心の銀河鉄道 宮沢賢治物語」の木村大作が担当し、身代金受け渡しのシークエンスは日本映画撮影監督協会の応援のもと、日本映画界を代表する数多くのキャメラマンが参加して、空前の大ロケーションが敢行された。主演は「わが心の銀河鉄道 宮沢賢治物語」の渡哲也と「学校II」の永瀬正敏。97年度キネマ旬報ベスト・テン第7位。

あらすじ

とある日曜日の早朝、東昭物産常務の跡宮が何者かに誘拐されるという事件が発生した。目撃者の証言によれば、犯人グループは運転手の狭間も一緒に連れ去ったらしい。翌日、犯人は東昭物産に対し3億円の身代金と、その受け渡しのテレビ生中継を要求してきた。身代金の運び役には同じ東昭グループの東昭開発監査役・神崎が指名され、何十台ものテレビ・カメラと何百人もの報道陣が取り囲むなか、犯人はまるでゲームを楽しむかのように次々と場所を指定して、神崎を走らせる。3億円の入った30キロものバッグを運ばされた神崎は、やがて心筋梗塞の発作で倒れてしまった。後日、犯人は次の運び役に東昭銀行専務の山根を指名するが、彼もまた力尽きて途中で倒れる。犯人のやり口に激昂した警視庁のベテラン刑事・津波が、山根の身代わりとなって現金を運び、後輩の若手刑事・藤も彼の後を追った。だが、犯人が指定した新橋の喫茶店を出た後で、津波もまた力尽きてしまう。後を受け継いだ藤は、犯人の指示通り首都高速の非常駐車帯へバッグを置くが、犯人が姿を現さなかったにもかかわらず、バッグの中身はいつの間にかすり替えられていた。その後、26年前に地下水汚染で多数の死者が出た下加佐村のアキワ公害訴訟を担当した弁護士・折田が、誘拐の前日に跡宮と会っていたことが判明する。この裁判は住民側が敗訴し、産業廃棄物を不法投棄した企業は何の責任も問われていなかった。さらに、跡宮と神崎、山根の3人が当時、それぞれ産業廃棄物処理の関連会社の責任者だったこともわかる。吐血して入院した津波から捜査のアドバイスを受けた藤は、3億円をすりかえる唯一の機会が津波が寄った喫茶店だけであったことに気づく。アキワ公害訴訟を起こした住民名簿の中に当時入り婿して苗字の変わっていた津波の名前を発見した藤は、下加佐村の駐在だった津波がアキワの事件で妻と幼い息子を亡くしていたことをつきとめた。今回の誘拐事件は津波を中心とする下加佐村の元住民たちと折田が、下加佐村の悲劇を世に訴えるために起こしたものだったのである。運転手の狭間も、目撃者も、喫茶店のマスター夫婦も、みんな津波の計画に荷担した下加佐の人々だった。やがて彼らは全員自首し、跡宮も無事保護される。藤はダムの底に沈んだ下加佐村を望む湖畔で津波に手錠をかけた。時が流れ、藤は胃がんでこの世を去った津波の思いをかみしめる。

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