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ブエノスアイレス

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  • 平均評点

    73.9点(400人)

  • 観たひと

    681

  • 観たいひと

    69

  • レビューの数

    78

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 香港
製作年 1997
公開年月日 1997/9/27
上映時間 90分
製作会社 ジェット・トーン・プロ作品(ブロック2ピクチャーズ提供/製作協力*プレノンアッシュ=シーウルフ・フィルム)
配給 プレノンアッシュ
レイティング
アスペクト比
カラー/サイズ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

キャスト

解説

90年代を代表する映画作家、「欲望の翼」「天使の涙」のウォン・カーウァイが、南米はブエノスアイレスを舞台に、さすらうゲイの男二人の人生模様を鮮烈に綴った一編。デビュー以来一貫して香港を舞台にしてきたウォン監督が、初めて国外、しかもかねて彼が興味を寄せる、南米はブエノスアイレスを主要な舞台としてロケし、さらに初めて同性愛を題材に扱ったことも、話題となった。主演は香港はじめ中華圏を代表する二人の大スター、レスリー・チャンとトニー・レオン。撮影のクリストファー・ドイル、美術・編集のウィリアム・チョンは前作「天使の涙」に引き続いて参加した言わずと知れたカーウァイ組の常連。製作はカーウァイ、製作総指揮はチャン・イーチェン。また、アソシエイト・プロデューサーは、日本で「欲望の翼」以来国内配給を手掛けてきたプレノンアッシュ代表の篠原弘子と、T・J・チョン、クリストフ・ツァンの共同。製作主任はジャッキー・パン。衣裳デザインとして菊池武夫が協力している。音楽はエンド・タイトルの英語題同名歌を演奏するダニー・チョンの名前がクレジットされているが、劇中ではカエターノ・ヴェローゾ、アストル・ピアソラ、フランク・ザッパなど、ヴァラエティに富んだ選曲で聞かせる。「カップルズ」などエドワード・ヤン作品で売る台湾の若手、チャン・チェンがトニー・レオンにからむ若い男として共演。第50回(97年)カンヌ映画祭最優秀監督賞受賞。97年キネマ旬報外国映画ベスト・テン第6位。

あらすじ

アルゼンチン。旅の途中で知り合ったゲイのカップル、ウィン(レスリー・チャン)とファイ(トニー・レオン)。やり直すため、イグアス滝へ向かって旅立つが、道に迷って言い争い、それが別れ目に。しばらく後。ブエノスアイレス。タンゴ・バーでドアマンをしていたファイの部屋に、傷ついたウィンが倒れ込んでくる。ウィンはしばらくファイの部屋に居候。だが、二人にかつてのような情事はない。傍若無人なウィンの振る舞い。怪我から回復したウィンは、コックをはじめたファイの留守中は外出が目立つように。ファイはパスポートを隠した。ウィンは怒り狂い、ファイに「返せ」と迫るが、ファイは取り合わない。ある日。ウィンの姿は消えていた。うつろな思いのファイ。だが、厨房の後輩チャン(チャン・チェン)は心を安らがせる。「僕の耳はいい。声だけで相手がどんな人だとか何でも分かるんだ」。裏通りでサッカーに興じたりと楽しい日々。やがて、やはり旅人のチャンは「世界の果てが見たい」と南米最南端を目指して街を去った。別れの夜。チャンはファイのメッセージを吹き込んだテープを持っていった。ファイの悲しみを捨ててくれるというのだ。ファイは香港へ帰る金を稼ぐため、夜の食肉処理場で働きはじめた。ウィンから電話があり、またパスポートを返せとメッセージがあるが、ファイはもうやり直す気はない。二人はすれちがうだけで会わなかった。金が貯まったファイは一人、イグアス滝へ。同じ頃。チャンは最南端の岬の灯台に。ファイの声にチャンは耳を傾ける……。1997年2月。ファイは香港へ戻った。戻る前。台北で、チャンの家族の店に立ち寄った。店の奥には灯台に立つチャンの写真が。ファイはこっそりそれを盗み取った。会いたい時は彼がどこにいてもいつでも会えるのだ。

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