1942年、第二次世界大戦時下のオランダ領ジャワ島。単身軍司令部に乗り込み、見事オランダ軍を降伏させた南方戦線実行部隊の島崎中尉は、その後、インドネシアの自治独立を目指し、現地の青年たちを軍事教練する機関“青年道場”を開設した。“サンパイマティ”(死ぬまでやれ!)の精神の下、集まった理想高き志の青年・ヌルハディ、アセップ、パルトらに厳しい指導をする島崎。初めは対立することもあったが、身をもって行動する島崎の態度に、やがてヌルハディらの心の中にも自分たちの手で独立を勝ち取るという気持ちが芽生えていく。ところが、日本の敗戦により状況は一変。オランダとイギリスの連合軍が再びこの国を統治下に置くべく進行を始める中、インドネシアにムルデカの気運が高まるも、島崎は手出しの出来ない立場に追い込まれ、戦友の宮田中尉と共にオランダ軍に身柄を拘束されてしまう。日々続く拷問。そして、戦争犯罪を問われた宮田が処刑された。一方、ヌルハディらの手で奇跡的に救出された島崎は、彼らが率いる独立軍に参加することを決意。いつ終わるとも知れぬ戦闘に身を投じていくのだった。だが、インドネシアの運命を決する最後の戦いに勝った夜、島崎は敵の銃弾に倒れてしまう。そして現代、今や平和な独立国となったインドネシアの英雄墓地に眠る島崎と宮田の墓に、宮田の忘れ形見である娘・文子が詣でる姿があった。