日本一の紙の生産高を誇る“紙の町”四国中央市の高校3年生、早川里子(成海璃子)は書道部の部長。書道展でいくつか賞をもらったことはあるが、書道家である父にはなかなか認められないでいた。書道展を控えたある日、副部長で親友の篠森香奈(桜庭ななみ)が「3年間頑張った証に書道展で賞が欲しい」と里子に言ってくる。とはいうものの、才能があった岡崎美央(山下リオ)はあまり顔を見せないし、好永清美(高畑充希)は好き勝手に書いている。山本小春(小島藤子)はヘッドフォンをしていて何も喋らないありさまで、更には顧問になった臨時教員の池澤(金子ノブアキ)も部員に教える気が全くない様子。そんな池澤だったが、音楽に乗せて書をしたためる“パフォーマンス”を皆に披露すると、清美が気に入り、父親の文房具店の閉店セールの呼び込みのために“書道パフォーマンス”をやると言い出す。当日、清美のために他の部員も参加するが、初めてのパフォーマンスは皆の心がバラバラで失敗に終わる。やがて、清美が引越し、里子は美央の家庭の事情や、小春がいじめを受けていたことを知る。そして不況の折り、商店街は閉店が相次ぎ、段々と町に活気がなくなってきた。そんな中、里子は商店街に人を集めるため、自分たちの大切なものを守るため、“書道パフォーマンス甲子園”を開催することを思いつく。さっそく池澤に相談して、猛特訓がスタート。運動部のようなトレーニングに耐える日々が続き、自然と部員たちの心もひとつになってくる。そしていよいよ“書道パフォーマンス甲子園”が始まろうとしていた……。