ハンナ(ミア・ファロー)の家では、毎年恒例の感謝祭のパーティが行なわれていた。ハンナは三姉妹の長女で、父(ロイド・ノーラン)と母(モーリン・オサリヴァン)は元俳優という芸能一家に育ち、彼女も女優をしながら主婦業もこなし、夫エリオット(マイケル・ケイン)と平和な家庭を作っている。ハンナには2人の妹がおり、次女ホリー(ダイアン・ウィースト)は売れない女優で、時々、ハンナに借金を頼みに来るが彼女は快く応じていた。一方、三女のリー(バーバラ・ハーシー)は画家のフレデリック(マックス・フォン・シドー)と同棲している。さて、パーティで久しぶりにリーと再会したエリオットは、彼女の若々しい魅力に引かれていく気持を押さえることができなかった。リーも厳格で排他的なフレデリックとの生活を息苦しく思っていた時だけに、ハンナに申し訳ないと思いながらも、義兄の胸に抱かれた。ある日、ハンナの家に前夫のミッキー(ウッディ・アレン)が訪ねて来た。かつて、ミッキーに子種が無いことから夫婦関係がおかしくなり別れてしまったのだが、今では友人として付き合っている。テレビのプロデューサーのミッキーは一種の病気恐怖症で、常に自分が何かの病気に冒されているという恐怖におののいていた。女優としての仕事がないホリーは友人のエイプリル(キャリー・フィッシャー)と仕出し料理屋をやるがうまくいかず、しかも好感を抱いていた建築家もエイプリルにとられてしまった。そんな時、ホリーはミッキーと偶然、再会、デートを重ねるようになった。エリオットとリーの許されない関係は深みにはまっていき、ついにリーはフレデリックの許を去った。エリオットも自分をひたすら信じてくれるハンナへの断ち切れぬ思いに苦悩する毎日だった。一方、女優を諦めたホリーは小説を書きはじめ、ハンナとミッキーの夫婦生活をテーマにした小説がベストセラーとなり、ミッキーとも結ばれた。エリオットもリーとの関係を精算、ハンナの許へ戻った。そして、また感謝祭がやって来た。ホリーはミッキーと、またリーは結婚したばかりの夫と共に出席した。この1年、三姉妹に様々な曲折があったが、今は幸せに満ちていた。そしてホリーはミッキーに告白した。私、妊娠したの――。