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ウディ・アレン

  • Woody Allen
  • 脚本/監督/出演/音楽
本名 アラン・スチュアート・デイヴィッド・コニグスバーグ
出身地 アメリカ、ニューヨーク市ブルックリン
生年月日 1935/12/01
没年月日

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略歴

【独自のスタイルと距離を置く】アメリカ、ニューヨークでユダヤ系移民の3世として生まれ、17歳頃からギャグ・ライターとして活動を開始、筆名“ウディ・アレン”を名乗る。大学への入学と中退を繰り返したのちにスタンダップ・コメディアンとしてデビュー、1965年の「何かいいことないか子猫チャン」から脚本家・俳優として映画界に参入した。ダイアン・キートン、ミア・ファローらとの恋物語が注目されたこともある。初監督作は69年の「泥棒野郎」。77年にダイアン・キートン主演で、それまでのスラップスティック作品とは趣を変えた「アニー・ホール」を撮り、作品・監督・脚本・主演女優の各部門でアカデミー賞を受賞。ただし本人は授賞式に現われず、マンハッタンのパブでクラリネットを演奏していたという。その後においてもアカデミー賞授賞式は、2002年に9・11追悼の特別プログラムで一度出席したのみ。70年代末は「インテリア」(78)、「マンハッタン」(79)などのシリアスな作品や“私映画”的なコメディを続けて発表し、80年代にミア・ファローをパートナーとして「カイロの紫のバラ」(85)、「ハンナとその姉妹」(86) などの秀作を生み出した。ファロー主演作は13本にのぼるが、養女との恋愛関係により破局。しかしこの破局劇をも逆手にとって「夫たち、妻たち」(92)や「魅惑のアフロディーテ」(95)を発表、私映画作家としての才能を発揮している。【孤高を貫く】監督作の多くで主演も務め、「アニー・ホール」では生まれ育ったニューヨークの生活文化や、自身を投影したユダヤ人のコンプレックス、自意識などを、ハイセンスなセリフとテクニックでシニカルかつコミカルに描き、スノッブなインテリ層から支持を得た。これによりハリウッド資本でありながらニューヨーク派の孤高を貫く独自のスタイルを確立。「インテリア」に代表されるイングマール・ベルイマンへの傾倒でも知られ、90年代後半に入ると、パリやヴェネチアを舞台としたミュージカル「世界中がアイ・ラヴ・ユー」(96)や、30年代シカゴを舞台とする「ギター弾きの恋」(99) など、古典的ジャンルへの嗜好を覗かせ、ニューヨーク舞台の私的作品とは違った作風が続く。近年に大きな転機となったのは、70歳で初の全編ロンドンロケをおこなった「マッチポイント」(05)。アレン映画はアメリカ本国よりヨーロッパでの評価が高く、満を持してのイギリス資本作品となった。

キネマ旬報の記事

2024年2月号

巻頭特集 2024年映画の旅:Chapter3 期待作をレビュー&プレビュー ウディ・アレン監督「サン・セバスチャンへ、ようこそ」

2023年9月号

巻頭特集 わたしたちの好きなそれぞれの、さまざまな映画ベスト5:PARTⅢ 巨匠/名匠/鬼才たちのオールタイムベスト フェデリコ・フェリーニ、イングマール・ベルイマン、ウディ・アレン、他

2021年9月下旬特別号

『ウディ・アレン追放』を読む 疑惑とハリウッドにおける#MeeTooの現在:インタビュー 猿渡由紀[著者]

『ウディ・アレン追放』を読む 疑惑とハリウッドにおける#MeeTooの現在:書評

2020年7月上旬号

ウディ・アレンの夢の中へ「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」:作品評

2018年7月上旬号

「女と男の観覧車」:ウディ・アレン小論

2017年5月上旬号

ウディと「カフェ・ソサエティ」:インタビュー ウディ・アレン 30年代のハリウッド黄金期は夢か悪夢か?

ウディと「カフェ・ソサエティ」:評伝『ウディ』と「カフェ・ソサエティ」に見えるウディ・アレンの人生 ウディは思い出を手にいれたの?

2016年12月下旬号

映画とジャズ:PART3 映画監督とジャズ カサヴェテス/イーストウッド/ウディ・アレン

2016年7月上旬号

ウディ・アレンのノスタルジーとセクソロジー 「教授のおかしな妄想殺人」:ウディ・アレンの映画に誰でも感じているあの懐かしさのすべてについて考えましょう

2015年4月上旬号

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【巻頭特集】ウディ・アレン、“魔法使い”の“おじいちゃん”「マジック・イン・ムーンライト」:魔法使い篇 コラム(2) 20年代の科学VS霊能

【巻頭特集】ウディ・アレン、“魔法使い”の“おじいちゃん”「マジック・イン・ムーンライト」:魔法使い篇 もっと「マジック・イン・ムーンライト」を楽しむためのマジック映画×10本!

2014年5月下旬号

「ブルージャスミン」とウディ・アレンが 愛した/描いた 女たち:インタビュー ウディ・アレン(「ブルージャスミン」監督)

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「ブルージャスミン」とウディ・アレンが 愛した/描いた 女たち:考察 アレンが描いた女たち

「ブルージャスミン」とウディ・アレンが 愛した/描いた 女たち:コラム それでも恋するウディ・アレン

2014年1月下旬号

【巻頭特集】レイジング・スコセッシ!「ウルフ・オブ・ウォールストリート」:スコセッシのニューヨーク、アレンのニューヨーク

2013年6月下旬号

「ローマでアモーレ」公開記念 To Woody with Love:インタビュー ウディ・アレン(監督)

「ローマでアモーレ」公開記念 To Woody with Love:〔エッセイ わたしの好きなウディ・アレン〕 池上冬樹/余白と行間、まるで小説を読むように

「ローマでアモーレ」公開記念 To Woody with Love:〔エッセイ わたしの好きなウディ・アレン〕 ヴィヴィアン佐藤/時空間そのものを生け捕りに

「ローマでアモーレ」公開記念 To Woody with Love:〔エッセイ わたしの好きなウディ・アレン〕 高平哲郎/同じ空気を吸いにNYへ

「ローマでアモーレ」公開記念 To Woody with Love:〔エッセイ わたしの好きなウディ・アレン〕 山崎まどか/NYを愛することはアレンの映画を愛すること

2012年12月上旬号

MOVIE at HOME お家でDVD & Blu-Layを:DVDコレクション 「ザ・ウディ・アレン・コレクション<20枚組>[初回生産限定]」

2012年6月上旬号

巻頭特集 感じるウディ・アレン「ミッドナイト・イン・パリ」:インタビュー ウディ・アレン監督

巻頭特集 感じるウディ・アレン「ミッドナイト・イン・パリ」:作品論(1) 馴染みになっても飽きないビストロ

巻頭特集 感じるウディ・アレン「ミッドナイト・イン・パリ」:作品論(2) 叙情のパリ

巻頭特集 感じるウディ・アレン「ミッドナイト・イン・パリ」:コラム 聴く、ウディ・アレン

巻頭特集 感じるウディ・アレン「ミッドナイト・イン・パリ」:コラム 笑ってごらん ウディ・アレンの自画像史

2010年12月下旬号

人生万歳! ウディ・アレンが描く“五月と十二月の結婚”:

2010年4月上旬号

SPECIAL INTERVIEW 1:ウディ・アレン「ウディ・アレンの夢と犯罪」

HOT SHOTS:ウディ・アレンの仕事場

2009年7月上旬号

「それでも恋するバルセロナ」:ウディ・アレン監督インタビュー

「それでも恋するバルセロナ」:ウディ・アレン論

「それでも恋するバルセロナ」:アメリカでのウディ・アレン評価の変遷

「それでも恋するバルセロナ」:ウディ・アレンは”女”が理解(わか)る!

2007年11月上旬特別号

作品特集 「タロットカード殺人事件」:ウディ・アレン 71歳の成長期

作品特集 「タロットカード殺人事件」:ウディ・アレン作品のスカーレット・ヨハンソン

作品特集 「タロットカード殺人事件」:イギリスでのウディ・アレン&次回作

2006年9月上旬号

巻頭特集 あなたはウディ・アレンを本当に知っていますか?:「マッチポイント」グラビア

巻頭特集 あなたはウディ・アレンを本当に知っていますか?:ジョナサン・リース・マイヤーズ インタビュー

巻頭特集 あなたはウディ・アレンを本当に知っていますか?:スカーレット・ヨハンソン インタビュー

巻頭特集 あなたはウディ・アレンを本当に知っていますか?:ウディ・アレン監督 ロングインタビュー

巻頭特集 あなたはウディ・アレンを本当に知っていますか?:「マッチポイント」作品評

巻頭特集 あなたはウディ・アレンを本当に知っていますか?:ロンドンからのレポート

巻頭特集 あなたはウディ・アレンを本当に知っていますか?:対談 渡辺祥子×細越麟太郎

巻頭特集 あなたはウディ・アレンを本当に知っていますか?:ウディ・アレン全映画-解説と自作を語る-

巻頭特集 あなたはウディ・アレンを本当に知っていますか?:コラム

2006年2月上旬号

特別企画 傑作・快作・感動作厳選! 冬のミニシアター2006:「僕のニューヨークライフ」ウディ・アレン監督 インタビュー

特別企画 傑作・快作・感動作厳選! 冬のミニシアター2006:「僕のニューヨークライフ」ウディ・アレン監督 作品評

2005年5月上旬号

特集 「さよなら、さよならハリウッド」:ウディ・アレン インタビュー

2003年1月上旬新年特別号

特集 「スコルピオンの恋まじない」:ウディ・アレン監督 インタビュー

2001年9月下旬号

特集 「おいしい生活」:ウディ・アレン インタビュー

特集 「おいしい生活」:ウディ・アレンとニューヨーク

2001年3月下旬号

作品特集 「ギター弾きの恋」:ウディ・アレン監督 インタビュー

1997年9月下旬号

特集 世界中がアイ・ラヴ・ユー:ウディ・アレン監督 インタビュー

1997年9月上旬号

ウディ・アレン命:第13回

1997年8月下旬上半期決算号

ウディ・アレン命:第12回

1997年8月上旬号

ウディ・アレン命:第11回

1997年7月下旬号

ウディ・アレン命:第10回

1997年7月上旬夏の特別号

ウディ・アレン命:第9回

1997年6月下旬号

ウディ・アレン命:第8回

1997年6月上旬号

ウディ・アレン命:第7回

1997年5月下旬号

ウディ・アレン命:第6回

1997年5月上旬号

ウディ・アレン命:第5回

1997年4月下旬号

ウディ・アレン命:第4回

1997年4月上旬春の特別号

ウディ・アレン命:第3回

1997年3月下旬号

ウディ・アレン命:第2回

1997年3月上旬号

ウディ・アレン命:第1回

1995年7月下旬号

特集 ブロードウェイと銃弾:監督論

1994年9月上旬号

特別企画 ウディ・アレン監督研究:ウディ・アレン映画の男たち、女たち

特別企画 ウディ・アレン監督研究:対談 渡辺祥子×細越麟太郎

特別企画 ウディ・アレン監督研究:フィルモグラフィ

特別企画 ウディ・アレン監督研究:ベスト・オブ・ウディ・アレン

特別企画 ウディ・アレン監督研究:アンケート

特別企画 ウディ・アレン監督研究:「マンハッタン殺人ミステリー」作品評

1993年6月下旬号

特集 夫たち、妻たち:ウディ・アレン映画の日本受容史

1990年4月上旬号

特集 ウディ・アレンの重罪と軽罪:評論

特集 ウディ・アレンの重罪と軽罪:評論

1989年6月下旬号

特別企画 ウディ・アレン監督研究:ウディ・アレン・ストーリー

特別企画 ウディ・アレン監督研究:W・アレン論

特別企画 ウディ・アレン監督研究:新作「私の中のもうひとりの私」論

特別企画 ウディ・アレン監督研究:フィルモグラフィー

1988年8月下旬号 '88年上半期決算特別号

THE FACE '88:ウディ・アレン

1982年10月下旬号

特集 サマー・ナイト ウディ・アレン監督作品:監督論

特集 サマー・ナイト ウディ・アレン監督作品:ウディ・アレン他インタビュー

特集 サマー・ナイト ウディ・アレン監督作品:フィルモグラフィ

1980年1月下旬号

「マンハッタン」新春特別対談:山田太一×筈見有弘 「ウディ・アレン&ジョージ・ガーシュウィン&ニューヨーク」