恋人・信吾(滝藤賢一)との幸福な将来を夢見ていた千恵(広末涼子)はある日、乳癌を宣告される。見えない不安に怯える千恵に信吾は優しく寄り添いプロポーズ、二人は晴れて夫婦となった。ところがその後も抗癌剤治療の影響で卵巣機能が低下、出産を諦めていた千恵だったが、突如妊娠していることが分かる。しかし、産むということは癌の再発リスクが高まり、自らの命が危険にさらされるということであった。やがて周囲の支えで命を懸けて産むことを決意した千恵は、はなを無事出産。だが家族3人となったものの、幸せな日々は長くは続かず、千恵を再び病魔が襲い余命があとわずかと判明する。そんな中、自分がいなくなってもはなが困らないようにと、千恵ははなに鰹節を削るところからみそ汁作りを教え始める……。