東京の密入国異邦人・不法就労外国人たちは、まともな仕事に就けずに生活は困窮する一方、犯罪に巻き込まれても日本の警察は助けてくれない。誰にも守ってもらえない彼らは、自らの手で自らを守るため、密入国異邦人による密入国異邦人のための秘密組織、裏都庁をつくった。裏都庁には銀行や病院、そして警察組織・ディアスポリスがある。異邦警察唯一の警察官・久保塚早紀(松田翔太)は、異邦人たちを守るべく日々奮闘していた。ある日、満身創痍の大怪我を負い、3日間の昏倒から復活した久保塚は、仲間の異邦人たちとパーティに興じていた。その最中、裏都民の一人マリアの誘拐事件が起こる。上司にダマされて多額の横領事件を引き起こした末に裏都民となった鈴木(浜野謙太)を相棒に、久保塚は捜査に乗り出す。裏都庁の助役で害虫駆除会社経営者の阿(柳沢慎吾)や裏都知事のコテツ(康芳夫)ら仲間たちの協力でマリアの監禁先を突き止めるが、すでにマリアは殺されていた。犯人は、留学生崩れのアジア人犯罪組織・ダーティ・イエロー・ボーイズの周(須賀健太)と林(NOZOMU)だった。周と林はその後、誘拐事件の元締めで二人に銀行口座を貸した黒金組のチンピラ・横島も殺害する。そのころ、久保塚と鈴木は黒金組の若頭である伊佐久真人からの情報で、マリアが殺害された現場から逃げた若者がダーティ・イエロー・ボーイズの周と林であることを突き止める。さらに捜査を続け、とある国から来た不法滞在者たちによって作られた地下教会が、周と林の行方を探る手がかりであると知る。久保塚と鈴木は地下教会を片っ端から調べるが、ある理由から仲違いし、それぞれ単独で周と林を追う。周と林の足取りを追い、西へ移動する二人。彼らに付きまとう伊佐久らヤクザたち。周と林が西へ向かう目的とは? 伊佐久の思惑とは? 異邦人誘拐事件は、いつしか壮絶な三つ巴戦となる。