29歳の柏木明香里(吉高由里子)は不慮の事故で視力と家族を失ったが、小さな楽しみを糧に明るく日々を送っていた。そんな彼女が管理人のおじさんと間違えて、25歳の篠崎塁(横浜流星)に話しかける。かつて将来を有望視されたキックボクサーだった彼は、過去のある事件をきっかけに未来を失い、心を閉ざしたまま日雇いのバイトで食いつないでいた。その後も時々やってきては、屈託なく話しかけてくれる明香里の笑顔に、次第に心を開いていく塁。二人は惹かれ合うようになるが、明香里の失明した事件が自分の過去と接点があることを知った塁は、明香里の目の手術代のため、高額な賞金が賭けられた不法な賭博試合のリングに再び立つ決心をする……。