6500万年前に誕生した原始の地球の風景が残り、世界自然遺産に登録されている小笠原諸島。レジェンドサーファーの宮川典継は、小笠原諸島・父島で自然とともに歩み、生きている。野生イルカと泳ぐ世界初のドルフィンスイムでブームを巻き起こし、絶滅危惧種となっていたアカガシラカラスバトを保護し、世界遺産の登録に大きな貢献をした彼は島文化のパイオニアとして、島を訪れる旅人を受け入れている。2014年、小笠原を訪れて魅了された監督は、宮川との出会いをきっかけに、住民票を島に移してドキュメンタリー映画の制作に着手した。俳優の窪塚洋介と息子の窪塚愛流、渋川清彦、高次脳機能障害を持つディジュリドゥ奏者・画家のGOMA、元ブランキー・ジェット・シティのドラマー中村達也、ギタリストのヤマジカズヒデなどを島に招き、原初の地球の風景のなかで想像力を解き放たれたアーティストたちと島とのセッションが広がる。