警官時代に愛する人が殺されるのを止められなかったことがトラウマになっている兼高昭吾は、正義も感情も捨て、復讐するためのみに生きていた。警視庁組織犯罪対策部特別捜査隊班長の阿内(酒向芳)はそんな彼に、関東最大のヤクザ組織・東鞘会への潜入を強要。警察の目的は、東鞘会の7代目会長・十朱(MIYAVI)が持つ秘密ファイルを手に入れることであった。警察は、心に深い闇を抱え組織内でも制御不能な存在であるイカれたサイコボーイ・室岡(坂口健太郎)に喧嘩を売り、それをきっかけに東鞘会・神津組へ潜入するよう兼高に指示を出す。兼高と室岡の相性98%という警察のデータ分析結果の通り、二人は互いの心の隙間を埋めるかのようになくてはならない存在になり、最強の狂犬コンビとして猛スピードで組織を上り詰めていく。そして二人はボスである神津組組長・土岐(北村一輝)の推薦で、十朱の護衛に抜擢される。一方、スピード出世する兼高を妬む土岐の部下・三神(金田哲)は、兼高が潜入捜査官であるとの情報を掴み……。