日本を震撼させた連続バラバラ殺人事件。被害者には社会的に成功した男性という共通点があった……。元ヤンキーで児童相談員の夏目アラタ(柳楽優弥)は、拘置所を訪れ“品川ピエロ”の異名をもつ事件の死刑囚、品川真珠(黒島結菜)へ突然プロポーズを切り出す。その目的は、真珠から好意と信頼を得て、消えた遺体を探し出すことだった。アラタは殺人事件の被害者の子供に頼まれ、行方不明となっている被害者の首を探すため、真珠から情報を得ようとしていたのだ。真珠と会って話すことができるのは毎回20分。真珠の駆け引きに翻弄されるアラタは一刻も早く情報を得るため、出所後のふたりの生活について話し始める。すると、真珠のある告白に耳を疑う。「ボク、誰も殺してないんだ……」。二人の結婚は、やがて、真珠の無罪を信じる弁護士・宮前光一(中川大志)、アラタが勤める児童相談所の先輩で真珠に心酔する桃山香(丸山礼)、アラタの行動を注視する児童相談所所長・大高利郎(立川志らく)、死刑囚アイテムコレクターの藤田信吾(佐藤二朗)、真珠の本心を疑う控訴審の裁判長・神波昌治(市村正親)ら、さらには日本中をも巻き込み、予測不可能な大事件へと展開していく。