公開時かなり話題になったがその時には観ておらず、“公開40周年記念”の4K修復版で初めて観た。生まれながらの奇型で“エレファント・マン”と呼ばれた実在の人物ジョン・ノリックを描いているが、彼が数奇な人生を送ることになったのは、1人の医師(アンソニー・ホプキンス)による単なる好奇心からなのが驚きだ(動機は不明)。それにしても、妊娠中に像に襲われて(犯された?)、あのような奇形児が生まれるものだろうか。製作をメル・ブルックスのプロダクションだと以前知った時には、驚いたが、その妻であるアン・バンクロフトが出演しているのは納得。デイヴィッド・リンチ監督は、「イレーザーヘッド」に続く2作目で、連続して“フリークス”を描いている。【フリークショウとノワール~人間の欲望の棲むところ~:併映「ナイトメア・アリー」】