さらば、わが愛 覇王別姫

さらばわがあいはおうべっき|覇王別姫|Farewell to My Concubine

さらば、わが愛 覇王別姫

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レビューの数

78

平均評点

82.5(493人)

観たひと

756

観たいひと

56

(C)1993 Tomson(Hong Kong)Films Co.,Ltd.

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 時代劇 / ドラマ
製作国 香港
製作年 1993
公開年月日 1994/2/11
上映時間 172分
製作会社 トムソン・フィルム
配給 KADOKAWA(ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画)
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビー

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演レスリー・チャン 程蝶衣
チャン・フォンイー 段小樓
コン・リー 菊仙
フェイ・カン 老師爺
チー・イートン 青木三郎
マー・ミンウェイ 小豆子(幼年)
イン・チー 小豆子(少年)
フェイ・ヤン 小石頭(幼年)
チャオ・ハイロン 小石頭(少年)

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

京劇の古典『覇王別姫』を演じる2人の役者の愛憎を、50年に及ぶ中国の激動の時代を背景に描いた一編。香港の女流作家・脚本家、李碧華の小説(81年のTVドラマ用脚本を改稿したもの)を、「人生は琴の弦のように」の陳凱歌が映画化。脚本は原作者と葦。製作は「侠女」ほか胡金銓(キン・フー)作品への出演で知られる徐楓と湯君年、撮影は「子供たちの王様」以来、監督とは3作目の顧長衛。音楽は「秋菊の物語」の趙季平。主演は「欲望の翼」の張國榮、「秋菊の物語」の鞏俐、張豊毅。2023年7月28日より4Kバージョンが劇場公開される。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1925年、北京。娼婦の母親に連れられ、孤児や貧民の子供たちが集まる京劇の養成所に入った9歳の少年・小豆子。新入りの小豆子は他の子供たちからいじめられたが、彼を弟のようにかばったのは小石頭だけだった。2人は成長し、女性的な小豆子は女役に、男性的な小石頭は男役に決められる。小豆子は「女になれ」と老師爺(黄斐)に躾られ、数え切れないほど殴られた。彼らは演技に磨きをかけ、小石頭は段小(張豊毅)、小豆子は程蝶衣(張國栄)と芸名を改め、京劇『覇王別姫』のコンビとして人気を博す。段小はある日、しつこい客に絡まれていた娼婦の菊仙(鞏俐)を助けたことをきっかけに、彼女と結婚する。少年時代より小にほのかな恋情を覚えていた蝶衣は2度と共演はしないと捨てゼリフを吐いて去る。その日北京は日本軍に占領された。ある日小は楽屋で騒動を起こし連行されてしまう。菊仙は日本側に取り入ってもらえるのだったら小と別れてもいいと蝶衣に告げるが、彼の協力で釈放された小は日本のイヌと彼を罵り菊仙を連れて去る。深く傷ついた蝶衣はアヘンに溺れる。そんなことがありながらも2人は和解へと進む。その後老師爺はこの世を去り、日本軍の敗退で抗日戦争は終わる。49年、共産党政権樹立。蝶衣と小は再び舞台に立つが、京劇は新しい革命思想に沿うよう変革を求められていた。変革に懐疑的な蝶衣は小四に批判され、そればかりか彼に『覇王別姫』の虞姫役を奪われてしまう。ショックを受けた蝶衣は芝居をやめてしまう。66年、文化大革命。共産党の厳しい政治的圧力を受け、小は蝶衣の過去の罪を摘発せよと強制される。小はそれに屈するが、同時に彼も激しく批判され、娼婦だった菊仙など愛していないと言ってしまう。彼の言葉を聞いた菊仙は自殺してしまう。77年、蝶衣と小は無人の体育館におもむき、11年ぶりに2人だけで最後の『覇王別姫』を演じる。舞い終わった時、蝶衣は自らの命を断った。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2023年8月号

COMING Old Pictures:「さらば、わが愛/覇王別姫 4K」

2019年9月下旬特別号

巻頭特集 キネマ旬報創刊100年特別企画 第5弾 1990年代外国映画ベスト・テン:ベスト15 解説

1994年3月下旬号

外国映画紹介:さらば わが愛 覇王別姫

1994年2月上旬号

巻頭特集 中華電影世界進出計画 越境する中国語圏映画:「さらば わが愛/覇王別姫」世界が見る中国語圏映画

1993年5月下旬号

巻頭特集 アジア 映画王国の現在形:陳凱歌「覇王別姫」

2024/12/20

2024/12/20

80点

購入/ブルーレイ 


壮大な愛の映画

ネタバレ

1925年から50年に及ぶ京劇役者のレスリー・チャンとチャン・フォンイー、その妻コン・リーの葛藤と裏切りの物語。極彩色の衣装。画面のカラーも美しい壮大な愛の映画。コン・リーが可愛い。

2024/05/12

2024/05/14

80点

VOD/U-NEXT 
字幕


「夢のような永遠の一瞬をあなたと歩んだー」

三十年ぶりくらいに観賞。
当時付き合ってた彼女の家で観た。
軽い気持ちで見始めたら三時間ヘビーな内容を見せられた。
その記憶は三十年経っても変わらず。
心と時間に余裕のある日曜昼に妻と観賞。
さほど興味のなかった妻がのめり込む。
重厚な愛と嫉妬の物語を堪能。
また三十年後くらいに観たい。

2024/03/09

2024/03/10

87点

選択しない 


ヘビーなドラマに圧倒される

実にヘビーで心にのしかかってくる大作。特にレスリー・チャンの受ける凌辱などの悲劇は溝口健二の作品と同じようなな展開な上に、主要三人が翻弄される運命は近代中国の歴史の重さまで加味されているので見応えが尋常じゃない。特に文化大革命の時の自己批判させられる所での裏切りと愛憎入り混じる告発合戦はどんな拷問よりも残酷な事、この上ない。ラストのレスリー・チャンの行動はいささか唐突だが、諦観から、今まで運命に翻弄された一人の人間のささやかなレジスタンスであったのではあるまいか。

2024/02/25

2024/02/25

95点

映画館/東京都/新文芸坐 
字幕


菊仙とティエイーの対立と共感

前回観てから半年しか経っていないが、よく行く映画館での上映をキャッチして再鑑賞。

観る度に好きになる。

前回観た時に菊仙(コン・リー)とティエイー(レスリー)の関係性を「お互いに双方を何処かへ追いやりたいと思いつつ、相手に慈しみと苦悩を抱く関係性」と述べていたが、二人の関係性ってどんどん相互理解が高まっていってるんだねー。
シャオロウに比べて、菊仙とティエイーの方が自分を持っているが故の対立であり共感なんだろうなあ。

中国の近代史が分かってくるとこの映画はどんどん面白くなっていく。
また数年後に観るだろう。

2023/07/29

2024/01/08

85点

映画館/東京都/グランドシネマサンシャイン池袋 
字幕


4K

2023/08/04

2024/01/08

85点

映画館/東京都/グランドシネマサンシャイン池袋 
字幕


4K