「千と千尋の神隠しの」の方がNo.1かなあと感じていたが、改めて見直すと、こちらの方がNo.1。
というのも、千と千尋にはないラブストーリーがこちらには盛り込まれているから。(もとい白との関係もあるが、あれはラブストーリーとまでは言い難いレベル。それに比べると、シータとパズーは恋愛関係と認定できる)
冒頭のドーラによる攻撃シーンから観客は一気に引き摺り込まれ、その世界観の中に没入する。この快感を味わえるのは、宮崎作品の中でも数が限られます。
ナウシカやカリオストロの城のエッセンスを取り入れつつも、ラピュタがいまもなお金字塔であり続けているのは、宮崎駿さんがまだ若く、油の乗った時代の作品だからなのかもしれません。
歳をとり、成熟してくる点も認めますが、若き頃の勢いや情熱というものは、それを遥かに上回ると思います。