男はつらいよ お帰り 寅さん

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男はつらいよ お帰り 寅さん

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レビューの数

170

平均評点

76.6(766人)

観たひと

970

観たいひと

51

(C)松竹株式会社

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル コメディ / ヒューマン / ドラマ
製作国 日本
製作年 2019
公開年月日 2019/12/27
上映時間 116分
製作会社 松竹(制作プロダクション:松竹撮影所 東京スタジオ)
配給 松竹
レイティング 一般映画
カラー カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督山田洋次 
脚本山田洋次 
朝原雄三 
原作山田洋次 
プロデューサー深澤宏 
撮影近森眞史 
美術倉田智子 
吉澤祥子 
美術監修出川三男 
音楽山本直純 
山本純ノ介 
オープニング主題歌桑田佳祐
(『男はつらいよ』)
主題歌渥美清
(『男はつらいよ』)
録音岸田和美 
照明土山正人 
編集石井巌 
石島一秀 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演渥美清 車寅次郎
倍賞千恵子 諏訪さくら
前田吟 諏訪博
吉岡秀隆 諏訪満男
後藤久美子 イズミ・ブルーナ(及川泉)
夏木マリ 原礼子
浅丘ルリ子 リリー
池脇千鶴 高野節子
桜田ひより 諏訪ユリ
美保純 朱美
佐藤蛾次郎 源公
北山雅康 三平
笹野高史 御前様
出川哲朗 山中
カンニング竹山 飯田
濱田マリ 書店の客
林家たま平 ケアセンターの職員
橋爪功 及川一男
小林稔侍 窪田
立川志らく 噺家
松野太紀 ジャズ喫茶店長
桑田佳祐 

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

国民的人気を誇る山田洋二監督による「男はつらいよ」シリーズの22年ぶりとなる第50作。小説家になり、最新作の評判も上々の満男は、サイン会を行うことに。ところが、その列に並ぶ客の中に、初恋の人で一度は結婚の約束までした女性・イズミの姿を見つける。96年に亡くなった渥美清、倍賞千恵子、前田吟、吉岡秀隆らレギュラー陣に加え、マドンナを務めた後藤久美子、浅丘ルリ子が出演。脚本は、山田洋次と「釣りバカ日誌」シリーズの朝原雄三。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

長い間サラリーマンをしていた諏訪満男(吉岡秀隆)は、その合間に書いた小説が認められ小説家になった。現在、彼は中学3年生の娘と二人で暮らしている。最新著書の評判は上々だが、次回作の執筆にはなかなか乗り気になれないモヤモヤした毎日。なぜか夢の中に、初恋の人・イズミ(後藤久美子)が現れ、悩みは尽きない。そんな折、満男は、妻の七回忌の法要で柴又の実家を訪れる。柴又の帝釈天の参道に昔あった『くるまや』の店舗は新しくカフェに生まれ変わり、その裏手に昔のままの住居がある。法事のあと、母・さくら(倍賞千恵子)、父・博(前田吟)たちと昔話に花が咲く。いつも満男の味方であった満男の伯父・寅次郎(渥美清)との騒々しくて楽しかった日々……。あれからもう半世紀の歳月が流れたのだ。ある日、サイン会を行うことになった満男。ところが、その列に並ぶ客の中にイズミの姿を見て呆然となる。ヨーロッパで生活しているイズミは仕事で来日し、偶然サイン会に参加したのだった。満男はサイン会もそこそこに「君に会わせたい人がいる」と小さなJAZZ喫茶にイズミを連れて行く。経営者の顔を見て驚くイズミ。それは20年以上前に奄美大島で会った寅の恋人のリリー(浅丘ルリ子)だった。懐かしい人たちとの再会、思い返す寅さんのこと。それは満男とイズミにあたたかい何かをもたらしていく。そしてその夜、イズミは『くるまや』を訪れる……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2020年1月上・下旬合併号

巻頭特集 「男はつらいよ お帰り 寅さん」:インタビュー 倍賞千恵子、前田吟、吉岡秀隆、後藤久美子、美保純、佐藤蛾次郎、笹野高史、北山雅康、池脇千鶴、桜田ひより、夏木マリ、浅丘ルリ子、山田洋次[監督]

巻頭特集 「男はつらいよ お帰り 寅さん」:周防正行監督が語る「男はつらいよ お帰り 寅さん」

巻頭特集 「男はつらいよ お帰り 寅さん」:ドキュメント「男はつらいよ お帰り 寅さん」番外編

巻頭特集 「男はつらいよ お帰り 寅さん」:小さな貢献 大きな感動

巻頭特集 「男はつらいよ お帰り 寅さん」:"寅んく"解説

巻頭特集 「男はつらいよ お帰り 寅さん」:作品評

UPCOMING 新作紹介:「男はつらいよ お帰り 寅さん」

2019年12月下旬号

短期集中連載 ドキュメント「男はつらいよ お帰り 寅さん」[最終回]:

2019年12月上旬号

短期集中連載 ドキュメント「男はつらいよ お帰り 寅さん」:[第3回]

2019年11月下旬号

短期集中連載 ドキュメント「男はつらいよ お帰り 寅さん」[第2回]:

2019年11月上旬号

短期集中連載 ドキュメント「男はつらいよ お帰り 寅さん」[第1回]:

2024/08/21

2024/08/31

72点

その他 


定点観測

寅さん役の渥美清亡き後の追悼作品としての50作記念作。
寅さんの甥の満男が彼の子ども時代から高校生の初恋までの思いでの中で叔父である寅さんとの関りを過去の作品を抜粋して構成している。
したがって本作の主人公は満男であって、寅さんは葛飾柴又が生んだ下町の懐かしい密接な人間関係の残る世界から出て娘と2人暮らしのマンションで暮らし、脱サラして小説家として売れ始めたという設定である。
本作の成立した鍵は満男の初恋の恋人役の後藤久美子の存在だった。
お化粧気のない可愛らしい美少女然とした後藤が、今や国際的な仕事に生きがいを見出し活躍する中年の女性に変貌していることが驚きと共に女性の社会進出の時代性を感じさせる。
それでも両親の不和で不安な青春時代を過ごした彼女の背景が見えて本作の奥行を感じた。
彼女の母親役の夏木マリが好演。
それに比べると満男が濃密な下町の人間関係で育ったことは大きなバックボーンとなっていることがわかる。
特に満男と彼女を巡る人間関係の中で寅さんの存在が大きなメンターとなっていた。
1人息子の満男にとって人生を自由に生きた寅さんの存在はどれだけ精神的に解放の窓になったか計り知れない。
また満男の母であり寅さんの妹であるさくらがおばあちゃんとなって世代をつないでいる光景は嬉しい。
おばあちゃん役の倍賞千恵子の老いた姿もプラン75で見せた孤独な老婆と異なる理想形を見せてくれた。
更に寅さんとシリーズで最も縁の深かった浅岡ルリ子演じるリリーが寅さんと結婚話のエピソードを過去の作品と絡めて話すシーンも印象深い。
冒頭で桑田佳祐が主題歌を歌うシーンとかお笑いタレントの無意味なゲスト出演とかもあるが、無意味なようでいて意味深い佐藤蛾次郎のチョイ出演とか嬉しい。
昔は松竹映画のマンネリと冷ややかに見ていた時期もあったが、自分も高齢になってきて昭和を振り返るいい記録になったのかもしれないと思った。

2024/06/30

2024/06/30

88点

購入/DVD 


寅さん最高!

3度目の鑑賞。感想等のレビューについては、前回とほぼ一緒。やっぱ、何度観ても寅さんは最高だなぁ。これで全作品の3周目を終了。4周目はいつ頃にしようかな?

2024/06/29

2024/06/29

-点

その他/シネマ・コンサート 


50作の物語

「僕の伯父さんがここにいたら、きっとそう言うよ」

2024/6/29 「男はつらいよ」公開55周年記念シネマ・コンサート於東京国際フォーラム
全二部構成。第一部トークショー(山田洋次、倍賞千恵子、前田吟、吉岡秀隆、山本純ノ介)  、第二部シネマ・コンサート。

本作を観るのは三度目。初めて観たのは2020年正月、新型コロナウイルスが蔓延する少し前のことだった。その後コロナ禍による外出規制がかかり、時間ができたならばと1週間に1本ずつ、1年かけて全作を観た。
第48作公開後の1996年夏、渥美清はこの世を去った。率直に言えば、「男はつらいよ」は渥美清の死を以て区切るべきだったと思っている。第49作「寅次郎ハイビスカスの花特別篇」、そして本作は位置付けとしては蛇足だ。お世辞にもCGは上手いとは言えないし、本作冒頭の桑田佳祐による主題歌もハッキリ言って山田洋次の職権濫用ではないかとさえ思う。だがこれはあくまでも単体での話。僕にとっては車寅次郎への扉を開いてくれた作品でもあり、全作観終わってから本作に帰ってくると涙なしには観られないのである。シネマ・コンサートとなれば尚更で、最後に情けないくらい号泣した。
信州信濃の蕎麦よりも、あたしゃあなたのそばがいい。あなた百までワシャ九十九まで、共に白髪のたかるまで、もう当たり前のように題経寺の御守を普段からぶら下げているくらいだし、今後も車寅次郎は旅鴉のくせして僕の心に居座り続けることだろう。別にいてくれていい。だが諏訪家を除いて、とらや(くるまや)の面々も、御前様も、源公ももうこの世にはいない。観るたびに懐かしさと寂しさが入り混じる。

最後に、本来は第一部トークショーの司会は北山雅康さんと松野太紀さんの二人で担当される予定でした。しかし6/26、松野太紀は急な病により帰らぬ人に。お悔やみ申し上げます。

倍賞千恵子さん、恐ろしく綺麗だった。恋をしてもいいとさえ思った。

2024/04/06

2024/04/07

76点

テレビ/無料放送/BSテレ東(BSジャパン) 


また観た

うーん。観るたびにこれって作ってよかったんだろうかと思ってしまう。まず寅さんが何十年も生死不明で帰ってこないなんてありえない設定だし。かつての登場人物のその後の紹介で懐かしさはあるが、リリーさんのその後はちょっと複雑な気がした。しかし「男はつらいよ」シリーズの空気は今だ健在で懐かしかった。

2023/05/04

2023/05/04

80点

レンタル 


懐かしい

懐かしい映像と共に…
久々の後藤久美子さんもヨカッタ

2022/04/26

2022/10/26

30点

選択しない 


2年をかけて順番に観てきたシリーズはこの最後の作品を十分に堪能する為。

覚悟はしてたものの、どうしても昔の寅さんの映像を挟んでの展開になるのはちょっと新鮮味に欠けるかなぁと思って観るも、以前も泣かされたシーンはやっぱり泣かされた。

そんな中、さくらとヒロシが唯一、シリーズの時間の経過を違和感なく受け入れらる存在で嬉しかった。

シリーズの晩年W主演的だった満男が売れっ子小説家で活躍。立派になったなぁって若干親戚の目線になったりして。

そしてなんと言っても後藤久美子の美貌には驚き。ストーリーに現代的新鮮味が加わった感がする。さすがにキスシーンがなんか洋風で綺麗だったし。

今気づいたけど、結局寅さんはどこ行ったんだろう?