南米ペルーの密林にオペラ・ハウスを建設しようと試みる男を描くドラマ。82年のカンヌ映画祭監督賞を受賞している。製作はヴェルナー・ヘルツォークとルッキ・シュティペティック。監督・脚本は「アギーレ・神の怒り」(72)のヴェルナー・ヘルツォーク。撮影のトーマス・マウフ、音楽のポポル・ヴーはともに「アギーレ・神の怒り」にも参加している。マナウスにおけるオペラ「エルナニ」をヴェルナー・シュローターが演出している。当初、主役にはジャック・ニコルソンが予定されていたが、病気のためにウォーレン・オーツに交替。しかし、オーツは密林の生活に耐えられず降り、ジェースン・ロバーツが起用されて撮影に入った。しかし、ロバーツも赤痢で倒れて、「アギーレ・神の怒り」のクラウス・キンスキーで改めて撮り直した。この間に重要な脇役だったミック・ジャガーとマリオ・アドルフも、気違いめいた撮影についていけずに降りてしまうし、ロバーズは赤痢になったことでヘルツォークを訴えるなど、トラブルつづきの映画であった。出演はキンスキーの他に、クラウディア・カルディナーレ、ホセ・レーゴイ、ミゲル・アンヘル・フェンテス、パウル・ヒットシェル、ウェレケケ・エンリケ・ボホルケスなど。