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楢山節考(1983)

  • ならやまぶしこう
  • The Ballad of Narayama
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  • 平均評点

    76.5点(237人)

  • 観たひと

    414

  • 観たいひと

    28

  • レビューの数

    47

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1983
公開年月日 1983/4/29
上映時間 131分
製作会社 東映=今村プロダクション
配給 東映
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督今村昌平 
脚本今村昌平 
原作深沢七郎 
企画日下部五朗 
製作友田二郎 
撮影栃沢正夫 
美術芳野尹孝 
音楽池辺晋一郎 
録音紅谷愃一 
照明岩木保夫 
編集岡安肇 
助監督武重邦夫 
池端俊策 
スチール石黒健治 

キャスト

出演緒形拳 辰平
坂本スミ子 おりん
あき竹城 玉やん
倉崎青児 けさ吉
高田順子 松やん
嶋守薫 とめ吉
左とん平 利助
辰巳柳太郎 銭屋の又やん
深水三章 銭屋の忠やん
横山あきお 雨屋
志村幸江 雨屋の女房
岡本正巳 雨屋の長男
清川虹子 おかね
江藤漢 欣やん
常田富士男 仁作
小林稔侍 
三木のり平 塩屋
ケーシー高峰 新屋敷の父爺
倍賞美津子 おえい
殿山泰司 照やん
樋浦勉 焼松
小沢昭一 勝造

解説

信州の山深い寒村を舞台に、死を目前にした人間の生き方を描く。深沢七郎の同名小説と「東北の神武たち」の映画化で、脚本・監督は「ええじゃないか」の今村昌平、撮影は栃沢正夫がそれぞれ担当。

あらすじ

おりんは元気に働いていたが今年楢山まいりを迎えようとしていた。楢山まいりとは七十歳を迎えた冬には皆、楢山へ行くのが貧しい村の未来を守る為の掟であり、山の神を敬う村人の最高の信心であった。山へ行くことは死を意味し、おりんの夫、利平も母親の楢山まいりの年を迎え、その心労に負け行方不明となったのである。春。向う村からの使の塩屋が辰平の後添が居ると言って来た。おりんはこれで安心して楢山へ行けると喜ぶ。辰平にはけさ吉、とめ吉、ユキの三人の子供とクサレと村人に嫌われる利助と言う弟がいた。それがおりんの家・根っ子の全家族である。夏、楢山祭りの日、向う村から玉やんが嫁に来た。おりんは玉やんを気に入り、祭りの御馳走を振舞う。そして悩みの、年齢と相反した丈夫な歯を物置の石臼に打ちつけて割った。夜、犬のシロに夜這いをかけた利助は、自分が死んだら、村のヤッコ達を一晩ずつ娘のおえいの花婿にさせるという新屋敷の父っつあんの遺言を聞く。早秋、根っ子の家にけさ吉の嫁として、腹の大きくなった雨屋の松やんが混っていた。ある夜、目覚めたおりんは芋を持って出て行く松やんを見た。辰平はもどって来た松やんを崖から落そうとしたが腹の子を思いやめる。数日後、闇夜に「捕山様に謝るぞ!」の声がした。雨屋の父つっあんが焼松の家に豆かすを盗みに入って捕まったのである。食料を盗むことは村の重罪であった。二代続いて楢山へ謝った雨屋は、泥棒の血統として見なされ、次の日の夜、男達に縄で縛られ生き埋めにされた。その中におりんに言われ雨屋にもどっていた松やんも居た。新屋敷の父っつあんが死に、おえいは遺言を実行していたが利助だけはぬかした。飼馬のハルマツに当り散らす利助を見かね、おりんはおかぬ婆さんに身替りをたのむ。晩秋、おりんは明日山へ行くと告げ、その夜山へ行く為の儀式が始まった。夜が更けて、しぶる辰平を責め立てておりんは楢山まいりの途についた。裏山を登り七谷を越えて楢山へ向う。楢山の頂上は白骨と黒いカラスの禿げ山だ。辰平は七谷の所で、銭屋の忠やんが又やんを谷へ蹴落すのを見て茫然と立ちつくす、気が付くと雪が舞っていた。辰平は猛然と山を登り「おっ母あ、雪が降ってきたよう! 運がいいなあ、山へ行く日に」と言った。おりんは黙って頷くのだった。

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