太陽食料の桑原武は前編での随行さんぶりが認められて秘書課長に抜擢された。三沢社長夫人は、一人娘の幸子の婿にと考えた。命を受けた倉持専務が縁結び運動にのりだした。驚いたのは、医務室の女医で桑原の恋人の敬子である。土井関西支社長が緊急事態の情報をもって上京した。商売仇の日の出食糧が、浜名湖の養鰻場のうなぎを一手に買占める計画に出たというのだ。外国向けうなぎの缶詰の大口注文を受けている太陽食料には大ショックの報だ。三沢社長、土井支社長、随行の桑原の三人は早速名古屋にとんだ。三沢社長は銀座のバーのマダムえみ子に連絡して。途中、百子という女に財布をスられたりの災難にあい、ようやく浜名養鰻の近藤社長の自宅を訪れた。近藤社長はのらりくらりのうなぎ姿勢。ゴウをにやした三沢社長は土地の芸者を総動員してご接待。だが、近藤社長夫人の妹で売れっ子芸者〆丸が桑原と意気投合してコップ酒の飲みくらべを始め、せっかくの宴会もオジャンになった。東京へ向った近藤社長を追って東京へ戻った三沢社長は、えみ子のバーへ顔を出した。ところがえみ子と近藤社長はただならぬ仲。そこへ、桑原と彼を追ってきた〆丸が顔をみせた。東京での浮気が〆丸に見つかれば浜松の夫人に筒抜けと近藤社長は大あわて。三沢社長のとりもちで無事おさまり、そのかわりうなぎは太陽食料へという契約が成立した。桑原も、社長のとりもちで敬子とハッピー・エンドと相なった。