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悪名(1961)

  • あくみょう
  • Tough Guy
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  • 平均評点

    68.0点(163人)

  • 観たひと

    238

  • 観たいひと

    11

  • レビューの数

    39

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1961
公開年月日 1961/9/30
上映時間 94分
製作会社 大映京都
配給 大映
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督田中徳三 
脚色依田義賢 
原作今東光 
企画鈴木晰成 
撮影宮川一夫 
美術内藤昭 
音楽伊福部昭 
録音大谷巖 
照明岡本健一 
編集菅沼完二 
スチル西地正満 

キャスト

出演勝新太郎 朝吉
田宮二郎 モートルの貞
中村玉緒 お絹
中田康子 お千代
水谷良重 琴糸
浪花千栄子 麻生イト
阿井美千子 おしげ
倉田マユミ お辰
藤原礼子 お照
若杉曜子 白糸
高橋とよ 漁師の老妻
山茶花究 吉岡
千葉敏郎 シルクハットの子分
須賀不二男 松島の子分
嵐三右衛門 漁師
荒木忍 善兵衛
西川ヒノデ おやじ
永田靖 シルクハットの親分
丸凡太 辰吉
天野一郎 大和楼の主人
石原須磨男 番頭
浅尾奥山 筆職人の老人
寺島貢 旅商人
伊達三郎 中盆
堀北幸夫 胴元
金剛麗子 やり手婆
橘公子 筆職人の妻
浜田雄史 土生の男
福井隆次 他の客
沖時男 忠公
渡辺満男 若い者甲
小南明 茂公
山岡敬四郎 盆踊りの男
西岡弘善 男甲
春日清 遊び人
石島栄太郎 男乙
有村淳 シルクハットの子分
堀左和子 およし
大井由貴子 妓乙
三星富美子 麻生館の女中
大谷鷹子 妓甲
種井信子 

解説

この作品は、現在、全国のあらゆる新聞、雑誌の連載小説中でも最も人気高く、「週刊朝日」に連載中の今東光の同名小説の映画化で、「小太刀を使う女」の依田義賢が脚色。「鯉名の銀平(1961)」の田中徳三が監督。撮影は「沓掛時次郎(1961)」の宮川一夫。

あらすじ

河内の百姓の伜朝吉は無類の暴れ者で“肝っ玉に毛の生えた奴”と恐れられていたが、盆踊の晩、隣村の人妻お千代と知りあって有馬温泉へ駆落した。しかし働きに出るお千代を、ゴロゴロ待っている朝吉は次第に退屈し、彼女が酔客と戯れているのを見たのをシオに大阪に帰った。彼はそこで幼馴染の青年達にあい、そのまま松島遊廓にくりこんだ。琴糸という源氏名の女は朝吉にぞっこん惚れ込んだ。その晩連れの青年が酔った勢いで土地の暴れん坊、モートルの貞と悶着を起し、彼らと貞は翌朝対決する羽目になった。しかし機敏な朝吉の働きで貞は散々に打ちのめされた。この時現れた貞の親分吉岡の客分として一家に身を預けた朝吉は、喧嘩やバクチ場で無類の強さを示し、貞も次第に彼にひかれた。そんな時、朝吉と馴染を重ねていた琴糸が逃げて来た。松島一家を恐れて匿うことを渋った吉岡の薄情さを怒った貞は、杯を叩き返し朝吉を親分と立て、一家を去った。琴糸は吉岡の隣のお絹の家に匿われていたが、松島一家に捕えられて因島へ売られてしまった。朝吉と貞は対策を練るが、その夜かねてから朝吉を好いていたお絹は“妻にする”という証文をかかせて身を任せた。二、三日お絹と甘い生活を送っていた朝吉は、貞の仕入れたピストルと軍資金を得て因島にのりこんだ。そして、わざと別の宿をとった貞は、毎晩琴糸のいる大和楼に、素姓を隠した大尽遊びを続けて手筈をつけ、琴糸をうまく朝吉に渡した。船で沖へ出た朝吉は潮に流されてまた港へ戻されてしまった。万事休した彼は度胸をきめて琴糸と貞と三人、旅館の大広間に立籠った。その時、この島の王様シルクハットの親分が、子分大勢をひきつれて琴糸を渡せと迫って来た。さすがの朝吉も顔面蒼白となり、ピストルで親分の心臓を狙った。そこへこの旅館の主で、子分二千人を持つ島の女王麻生イトがでてきた。自分の持ち家に筋を通さずのりこんできたシルクハットの無礼をなじり、仲裁をかって出た。仲裁の儀も滞りなく成立し、琴糸は一週間の約束で一時帰郷を許された。しかし、琴糸は、お絹と朝吉が婚約していることを知り、身を引くためにひとり東京へ旅立った。朝吉はひとりで因島へ戻った。激怒したイトは、朝吉をステッキでひたすら殴打した。耐え抜いた朝吉に、イトは「私の負けや。あんたは男として名を上げる」と告げて去っていった。血まみれの朝吉は「名を上げる?どうせそれは悪名やないか」とつぶやくのだった。

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