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喜劇 にっぽんのお婆あちゃん

  • きげきにっぽんのおばあちゃん
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  • 平均評点

    71.7点(69人)

  • 観たひと

    96

  • 観たいひと

    10

  • レビューの数

    16

基本情報

ジャンル コメディ
製作国 日本
製作年 1962
公開年月日 1962/1/3
上映時間 94分
製作会社 M・I・Iプロダクション
配給 松竹
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ シネスコ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督今井正 
脚本水木洋子 
原作水木洋子 
製作市川喜一 
撮影中尾駿一郎 
美術江ロ準次 
音楽渡辺宙明 
録音安恵重遠 
照明平田光治 
編集河野秋和 

キャスト

出演ミヤコ蝶々 喧嘩ばあさんサト
北林谷栄 おとぼけばあさんくみ
飯田蝶子 風船ばあさん花
浦辺粂子 ざあませばあさんわか
原泉 大食いばあさんハツ
村瀬幸子 横着ばあさん艶
岸輝子 いじわるばあさんかく
東山千栄子 あそばせばあさん末野
斎藤達雄 ロマンチックじいさん安西
渡辺篤 インテリじいさん鈴村
織田政雄 皆勤主事曽我
左卜全 優等生じいさん関
中村是好 乞食じいさん三谷
清水金一 迷コック
杉寛 モグモグじいさん手塚
小笠原章二郎 ノイローゼじいさん加藤
山本礼三郎 親分じいさん杉山
柳谷寛 お巡りさん
殿山泰司 八掛見じいさん象水
上田吉二郎 政治家じいさん大川
菅井一郎 画家じいさん多田
十朱幸代 ニコニコ女店員昭子
五月女マリ 下町つ娘ひろ子
関千恵子 ヒステリー女房志保子
市原悦子 新米寮母青木
沢村貞子 栄養士
三木のり平 大道掛軸屋
渡辺文雄 団地亭主達二
渥美清 お巡りさん
小沢昭一 副園長小野
木村功 セールスマン田口
田村高廣 純情園長さん福田
伴淳三郎 酔っぱらいじいさん兼井

解説

「あれが港の灯だ」の水木洋子のオリジナル・シナリオをコンビの今井正が監督した社会喜劇・撮影もコンビの中尾駿一郎。

あらすじ

秋の陽ざしも弱々しい浅草仲見世。レコード屋の前で橋幸夫の「木曽節三度笠」を聴きながら、サトとくみはすっかり意気投合。くみは工員を八十人も使っている製靴工場の御隠居だそうだし、サトの方も息子夫婦がポリエチレンの会社をやっていて、これまた全くの楽隠居だという。それにしてはくみの服装が粗末だし、サトの顔にも生気がない。焼鳥屋の店員昭子が楽しそうな二人に声をかけ、自分の店に案内する。ビールをあおって二人はご機嫌だ。やがて店を出たサトたちは、街角で化粧品のセールスマン田口と知り合う。女房とのノロケ話に二人は過ぎし昔の結婚生活を思いうかべて涙ぐむ。夕ぐれ近く、二人は田口と別れた。その頃、郊外の老人ホーム福寿園では、福田園長たちが蒼くなっていた。このホームのお婆さんがひとり、遺書まで残して失踪したからである。ゆうべ配給になったドラ焼が一個なくなり、無実の罪をきせられた彼女が腹いせに飛び出したのだと、元洋傘直し屋の兼井がいう。園長は警察に電話をかけた。松屋デパートのネオンが隅田川の水面に映りははじめた頃、二人のおばあちゃんは吾妻橋のまん中にしゃがみ込んでいた。サトが、実は息子と嫁に邪魔にされて死場所を探しに家出たと打ち明ければ、くみも「私もそろそろ世の中においとましようと思ってたのさ」と、意外なことをロ走った。老人ホームを飛び出したのは彼女なのだ。川を覗いてはドブ臭いからとあきらめ、都電では車輪が鉄で痛かろうと迷っていると、巡査につかまった。二人は親切な昭子を思い出して孫だといったため、焼鳥屋の寮に送られ「木曽節三度笠」のにわか講習で元気をとり戻す。が、再び巡査に会い、サトは“鬼の夫婦”が住む都営住宅へ、くみは老人ホームへ戻されてしまう。一夜明けて……朝から嫁と口論をはじめたサトはテレビのつまみをひねるうち、きのう別れたくみの大写しを見た。福寿園の中継放送である。その夜「わては友達のとこへ行くわ。あんたのとこには、もう厄介にならんでよろし」と、サトは啖呵をきって横になった。あしたにでも、くみをたずねて行くつもりか、風呂敷包みがひとつ、彼女の枕許においてあった。

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