男性      女性

※各情報を公開しているユーザーの方のみ検索可能です。

NEWS

KINENOTE公式Twitter

非行少女

  • ひこうしょうじょ
  • Each Day I Cry
  • Each Day I Cry

amazon


  • 平均評点

    73.2点(61人)

  • 観たひと

    101

  • 観たいひと

    7

  • レビューの数

    11

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1963
公開年月日 1963/3/17
上映時間 114分
製作会社 日活
配給 日活
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ モノクロ/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督浦山桐郎 
脚色石堂淑朗 
浦山桐郎 
原作森山啓 
企画大塚和 
撮影高村倉太郎 
美術中村公彦 
音楽黛敏郎 
録音神谷正和 
照明熊谷秀夫 
編集丹治睦夫 
スチル式田高一 

キャスト

出演浜田光夫 沢田三郎
小池朝雄 沢田太郎
香月美奈子 沢田由美子
小夜福子 沢田ちか子
和泉雅子 北若枝
浜村純 北長吉
佐々木すみ江 北勝子
赤木蘭子 マス
北林谷栄 北静江
加原武門 北時十郎
杉山俊夫 竜二
小沢昭一 小使
兼松恵 アキ子
吉田志津子 富子
河上信夫 園長
高原駿雄 武田
今井和子 武田の妻

解説

森山啓原作「三郎と若枝」より「天草四郎時貞」の石堂淑朗と「キューポラのある街」の監督浦山桐郎が共同でシナリオを執筆、浦山が監督した現代ドラマ。撮影は「愛と死のかたみ」の高村倉太郎。

あらすじ

十五歳の若枝はうす汚ないバーで酔客と酒を飲み、ヤケクソのように女給のハイヒールをかっぱらってとび出した。東京で仕事に失敗して帰って来た二十一歳の三郎は、職安通いの空虚な毎日を送っていた。暗く陰うつな北陸の空、金沢の映画館の前で幼ななじみの二人は再会した。三郎はうらぶれた彼女に、なけなしの金からスカートを買ってやった。喜んだ若枝は、のんだくれの父親長吉と、いやな継母のいる家をとび出したわけを話した。若枝をこれ以上堕落させまいと決心した三郎は、翌日から少しずつおくれた勉強を教えてやった。若枝の心にやすらぎがよみがえり、三郎はうれし泣きする彼女の涙をそっとすすってやるのだった。しかし、その若枝をグレン隊の竜二がしつこく追いまわし、例のハイヒール代三千円をタテに彼女を犯そうとさえした。秋祭りの日、思い余った若枝は学校にしのびこみ金を盗み出したが、小使いに見つかって逃げた。三郎の家では、兄の太郎が村会議員に立候補するため大盤ふるまいの最中、そこへ泥酔した長吉が若枝のスカートを手にどなりこんできた。が、小使いが若枝の盗みをバラしたことからたちまち青菜に塩となった。三郎はその前に竜二から三千円をせびり取られており、いままでの若枝への夢が急に崩れてゆくのを感じた。彼は太郎のすすめを入れて遠縁の家の養鶏場を手伝うことになった。若枝はムリヤリ叔母の家にひきとられたが、ぬけ出すと三郎のもとに走った。だが三郎の態度はつめたく、心のよりどころを失った彼女は、三郎が去ったあと、失火で鶏小屋を全焼させてしまった。誰のせいでもない、ただ偶然がそれを支配しただけなのに世間はあらぬ噂で二人をしめつけた。非行少女の保護機関である北陸学園に入れられた若枝は、暖い眼に見守られながら静かな数週間をすごした。ここでも同級生の富子や新子の誤解から反感をかったが、しまいには同じ境遇にある者同士の奇妙な友情が生れるようになった。若枝はその間たった一度だけそっとぬけ出して、自分の家を見に行った。が、失火事件以来父親たちはどこかへ行ってしまったことが判った。三郎は金沢でバーテンをやりながら細々と暮していた。ある夜、竜二と出合った彼は殴りあいをはじめ、松太郎に助けられた。松太郎は小さな工場で辛抱づよく動きながら組合運動に活躍している男だった。“努力はいつか報われる”その彼の言動は強く三郎の胸を打った。彼はいままで道で若枝に会っても顔をそむけていた自分が恥かしくなった。三郎は学園に急ぐと、彼女にむかって叫ぶのだった。「元気出すのやぞ、二人で何とかやろうぜ」行方の知れなかった長吉は、女にも逃げられ病気で倒れていたのだ。若枝は大阪へ働きに行くことになった。彼女の中に雑草のようなシンの強さを見てとった三郎は、何も言わずに大阪行の列車にのせた。「三年たったら迎えに行くから頑張るんや」三郎が叫んだ。

関連するキネマ旬報の記事

1963年4月下旬号

日本映画批評:非行少女

1963年4月上旬春の特別号

日本映画紹介:非行少女

1963年1月下旬正月特別号

新作グラビア:非行少女