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智恵子抄(1967)

  • ちえこしょう
  • Portrait of Chieko
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  • 平均評点

    67.1点(39人)

  • 観たひと

    71

  • 観たいひと

    9

  • レビューの数

    16

基本情報

ジャンル 文芸
製作国 日本
製作年 1967
公開年月日 1967/6/5
上映時間 125分
製作会社 松竹
配給 松竹
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督中村登 
脚色広瀬襄 
中村登 
原作佐藤春夫 
高村光太郎 
製作白井昌夫 
撮影竹村博 
美術浜田辰雄 
音楽佐藤勝 
録音田中俊夫 
照明飯島博 
編集浦岡敬一 
スチル堺謙一 

キャスト

出演丹波哲郎 高村光太郎
岩下志麻 高村智恵子
佐々木孝丸 高村光雲
田代信子 高村しづ
中山仁 高村豊周
加藤嘉 長沼宗吉
宝生あやこ 長沼やす
島かおり ふみ子
岡田英次 椿
南田洋子 椿和子
平幹二朗 石井
北見治一 安川
小林博 坂本
岩本多代 のぶ子
金子信雄 画商山崎
石立鉄男 犬吠の太郎
内藤武敏 沢田院長
小畠絹子 沢田お里

解説

高村光太郎の詩集『智恵子抄』と佐藤春夫の『小説智恵子抄』を原作として、「惜春(1967)」の中村登と新進広瀬襄が共同でシナリオ化し、中村登が監督した文芸もの。撮影はコンビの竹村博。

あらすじ

明治四十四年、高村光太郎は“パンの会”に属し、奔放な生活を送っていたが、彼の身を案じる友人、椿夫妻の紹介で、画学生長沼智恵子と見合いした。二人の仲は急速に深まった。一年を経て二人は結婚した。光太郎は詩作に専念し、智恵子は油絵に没頭した。大正四年、智恵子は絵を文展に出したが、結果は落選だった。傷心の智恵子は光太郎と共に故郷二本松を訪れた。智恵子の父宗吉と母やすは二人を心から歓待した。二本松から帰った智恵子は絵筆を捨て、かわりに機織をはじめた。そんな頃、二本松に大火があり、父宗吉は焼死した。昭和六年、智恵子の姪ふみ子が看護婦試験に合格し、智恵子と光太郎のアトリエに寄宿していた。或る日、智恵子の実家が倒産したという知らせが届いた。智恵子は夫光太郎に事実を話さず、一人苦しんだ。そして、光太郎の留守をねらって服毒自殺をはかった。そんな智恵子を、ふみ子が発見した。病院に入れられた智恵子は一命を取りとめたが、精神に異常をきたしていた。光太郎は智恵子を、二本松、九十九里浜と転地療養に連れだした。そんななかに、光太郎の父光雲が亡くなった。智恵子の病状はいぜんとして良くならず、光太郎以外の人の見分けがつかなくなっていた。昭和十三年、品川の精神病院へ入院した智恵子は、ふみ子の看護をうけていた。一日、病院を見舞った光太郎は、智恵子の切抜き絵をみてびっくりした。そのすばらしい造型、すぐれた色彩感覚は、狂気の人がつくったものとは思われなかった。しばらく智恵子の病院生活はつづいた。が或る夜急性肺炎となった智恵子は、かけつけた光太郎の手を握って死んでいった。

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