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早春(1956)

  • そうしゅん
  • Early Spring
  • Early Spring

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  • 平均評点

    75.8点(295人)

  • 観たひと

    428

  • 観たいひと

    24

  • レビューの数

    61

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1956
公開年月日 1956/1/29
上映時間 144分
製作会社 松竹大船
配給 松竹
レイティング 一般映画
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ モノクロ/スタンダ-ド
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

キャスト

出演池部良 杉山正二
淡島千景 杉山昌子
浦辺粂子 北川しげ
田浦正巳 北川幸一
宮口精二 田村精一郎
杉村春子 田村たま子
岸恵子 金子千代
高橋貞二 青木大造
藤乃高子 青木テルミ
笠智衆 小野寺喜一
山村聡 河合豊
三宅邦子 河合雪子
増田順二 三浦勇三
長岡輝子 母さと
東野英治郎 服部東吉
中北千枝子 富永栄
須賀不二夫 田辺
田中春男 野村
糸川和広 佐藤
長谷部朋香 長谷川
諸角啓二郎 
荻いく子 田中則子
山本和子 本田久子
中村伸郎 荒川総務部長
永井達郎 岡崎
三井弘次 平山
加東大介 坂本
菅原通済 管井のツーさん

解説

「東京物語」のコンビ、野田高梧と小津安二郎が脚本を書き、同じく小津安二郎が監督、「水郷哀話 娘船頭さん」の厚田雄春が撮影を担当した。主なる出演者は「乱菊物語」の池部良、「チャッカリ夫人とウッカリ夫人 (夫婦御円満の巻)」の淡島千景、「君美しく」の高橋貞二、「白い橋」の岸恵子、「若き潮」の笠智衆、田浦正巳、「彼奴を逃すな」の宮口精二(文学座)、随筆家の菅原通済など。

あらすじ

杉山正二は蒲田から丸ビルの会杜に通勤しているサラリーマンである。結婚後八年、細君昌子との仲は倦怠期である。毎朝同じ電車に乗り合わせることから、いつとはなく親しくなった通勤仲間の青木、辻、田村、野村、それに女ではキンギョという綽名の金子千代など。退社後は麻雀やパチンコにふけるのがこのごろでは日課のようになっていた。細君の昌子は毎日の単調をまぎらすため、荏原中延の実家に帰り、小さなおでん屋をやっている母のしげを相手に、愚痴の一つもこぼしたくなる。さて、通勤グループとある日曜日江ノ島へハイキングに出かけたその日から、杉山と千代の仲が急速に親しさを増した。そして杉山は千代の誘惑に克てず、ある夜、初めて家をあけた。それが仲間に知れて、千代は吊し上げを食った。その模様を千代は杉山の胸に縋って訴えるが、杉山はもてあますだけであった。良人と千代の秘密を、見破った昌子は、家を出た。その日、杉山は会社で、同僚三浦の死を聞かされた。サラリーマンの生活に心から希望をかけている男だっただけに、彼の死は杉山に暗い後味を残さずにはいなかった。仕事の面でも家庭生活の上でも、杉山はこの機会に立ち直りたいと思った。丁度、地方工場への転勤の話も出ていることだし、千代との関係も清算して田舎へ行くのも、一つの方法かも知れない。一方、昌子は家を出て以来、旧友の婦人記者富永栄のアパートに同居して、杉山からの電話にさえ出ようとしなかった。杉山の赴任先は岡山県の三石だった。途中大津でおりて、仲人の小野寺を訪ねると、小野寺は「いざとなると、会社なんて冷たいもんだし、やっぱり女房が一番アテになるんじやないかい」といった。山に囲まれたわびしい三石に着任して幾日目かの夕方、工場から下宿に帰った杉山は、そこに昌子の姿を見た。二人は夫婦らしい言葉で、夫婦らしく語り合うのだった。

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