掛西中サッカー部時代、県大会ベスト4まで進んだ実績のあるトシこと田仲俊彦は、憧れの天才的サッカー選手・久保俊晴を慕って掛川高へ進学した。彼はひょんなことからサッカー部のマネージャーになった遠藤一美の計画で、インターハイのレギュラーの座と自分の退部を賭けた、副主将・神谷ら上級生との試合を行う羽目になる。上級生にかなうはずはないと思われたが、後半になってかつて中学時代トシとゴールデントリオを組んだフォワードの平松和広とキーパーの白石健二が参加、挽回していく。結局1点差で負けてしまうが、本気になって戦った1年と2年どうしには何かしら通じ合うものが生まれた。体調不調を理由に部を休んでいた主将の久保も戻って来、掛川高サッカー部は全国大会に向けて猛特訓を開始、そしてトシたちトリオは1年ながらレギュラーに選ばれる。だが県予選で久保は同点のシュートを決めた後退場し、そのまま息をひきとった。白血病に侵されていたのだ。ショックを受けるトシだったが、新入ライバル・馬掘や先輩・神谷にもまれ、また久保の恋人・美奈子や一美に励まされながら立ち直っていく。そして久保亡き後のエースストライカーとして、遂に国立競技場での決勝トーナメント、松下率いる藤田東高相手に勝利のPKを決めるのだった。