只野仁(高橋克典)は大手広告代理店・電王堂の総務二課係長。普段はまったくうだつの上がらないダメ社員だが、その裏には社内外のトラブルを秘密裏に解決する“特命係長”というもう一つの顔があった。ある日、黒川会長(梅宮辰夫)に呼び出された只野は、新たな指令を受ける。それは、電王堂が手がける“フラワー・アース・フェスタ2008”のメインキャラクターであるグラビアアイドル、シルビア(秋山莉奈)の護衛と身辺調査だった。実は以前から“暗黒王子”と名乗る謎の人物から脅迫を受けていた彼女。つい先日も新商品の発表イベントで事故に遭い、もう少しで大ケガを負うところだったのだ。幸い、その時は現場に居合わせた只野の活躍で事なきを得たものの、もし彼女の身に何かあれば電王堂にとっては大ダメージ。社運を賭けた“フラワー・アース・フェスタ2008”の開催も危うくなる。只野はイベントの責任者である電王堂大阪支社の山西(赤井秀和)をサポートしつつ、パートナーの森脇(永井大)とともに早速、調査を開始する。だが、只野の前に謎の大男チョウ(チェ・ホンマン)が立ち塞がる。やがて明らかになる背後の巨大組織の影。さらに、電王堂内部にも裏切り者が。そんな中、イベント開催日は日一日と近づいてくる。遂に敵を追い詰めた只野がつかんだ、衝撃的な事実とは……。