カメラマンを目指し、若手カリスマカメラマン・高木四郎(藤原竜也)のアシスタントとして働く寺本新平(溝端淳平)は、日々の仕事に忙殺されていく中、次第に自信を失っていた。そんなある日、突然母・敏江(宮崎美子)から入院の知らせを受けた新平は、5年ぶりに故郷・高知へ戻る。敏江が入院する病院で、新平は高校時代の恋人・野上香織(木南晴夏)の妹であり、「一緒によさこい踊ろうな」と約束していた幼い少女・さくら(大森絢音)と出会う。さくらは難病を患っており、この年の夏が最期になるかもしれないと宣告されていた。そんな中、さくらはどうしてもよさこい祭りで踊りたいと父・健一郎(本田博太郎)と香織に懇願する。5年前に、新平と一緒に踊ろうと約束したことをさくらは今も鮮明に覚えていたのだった。そしてそのことが、さくらの生きる支えになっていたことを実感する香織。さくらの願いをかなえようと決心した香織は、5年前からずっと一人で抱え込んできた思いを新平に打ち明ける。最初は戸惑う新平であったが、香織や親友の大滝司(五十嵐隼士)らを巻き込み、伝説のチーム“いちむじん”の再結成に走り出す。昔のメンバーも集まり、新平や司たちが練習に励む中、アシスタントの先輩・石黒智也(DAIGO)から新平に連絡が入る。カメラマンの登竜門とされている賞に新平が選出されたというのだ。彼の秘蔵写真を見た高木が応募してくれていたらしい。だが、授賞式は祭りの当日。さくらとの約束か、それとも自分の夢か。大舞台はすぐそばまでやってきていた……。