ボストン社交界の女王アミリア・ディダム(エリザベス・アレン)は、伯父が死んだためアミリア・ディダム汽船会社を引き継ぐことになった。が、父ディダム医師が多額の株を持っていたので会社の経営ができず、父に会いに南太平洋の孤島ハレアコロハへ行った。父は終戦後、その島に住みついているのだ。アミリアに着くの報に島は時ならぬ騒ぎが起こった。ポリネシア女と結婚したディダム医師には16歳のリーラニ、6歳のサリー、ルキという子供があったからだ。しかもディダム医師はほかの島に往診に行っていて、ハレアコロハにいないのだ。ディダムの戦友でやはりこの島にいる“大砲”ドノバン(ジョン・ウェイン)が、救神に選ばれて、3人の子供の仮の父親になった。ドノバンはこの島でいま“ドノバン珊瑚礁”というナイトクラブを経営していた。平和の孤島ハレアコロハに突然まき起こった騒ぎはアミリアの来訪だけではなかった。ドノバンのけんか友達“ボート”ギルフリー(リー・マーヴィン)が島に戻って来て、早速ドノバンと派手なけんかを始めたからだ。島にやって来たアミリアは、すぐにドノバンの子供という3人に親しくなった。が、せまい島のことだ。いつまでも事実が明るみに出ないはずがなかった。アミリアは、リーラニ、サリー、ルキの3人が自分の父の子であること、子供たちの母親がすでに死んでいることを知った。やがてディダムが島に帰ってきてアミリアに会い、対戦中の出来事を語った。駆逐艦が日本軍に撃沈されディダム、ドノバン、ギルフーリーらがハレアコロハ島に逃れた。そして戦争が終わっても、島に医療施設がないことや島民が彼らにつくしてくれたことを思うと、ボストンに戻る気になれなかったのだ。やがて子供が3人も生まれ、母親は死んでいった。こうして、父と娘の間に和解が生まれ、すべてはまるくおさまった。ドノバンとアミリアは結婚することになり、ギルフーリーはフルールと結ばれ、そして、アンドレはまた文明社会に戻る機会を失ったのであった。