様々な事情を抱えた人が流れ込む欲望の街・新宿歌舞伎町。プロボクサーの葛城レオ(窪田正孝)は天涯孤独ながら希有な才能を持っているが、負けるはずのない相手との試合でKO負けを喫してしまう。試合後の診察の結果、レオは病に冒され余命いくばくもないことが判明。自棄になり気もそぞろに繁華街を歩いていたところ、少女モニカ(小西桜子)が男に追われているところに出くわし、ただ事ではないと察したレオは条件反射で男を殴り倒した。気を失った男のポケットには警察手帳があり、それを懐へ。モニカは親の虐待から逃れるように街へ流れつき、ヤクザに囚われていたことを話しはじめる。レオが殴り倒した男は大伴(大森南朋)といい、ヤクザの加瀬(染谷将太)と裏で手を組み、ヤクザの資金源となるブツを横取りしようと画策し、モニカを見張っていた悪徳刑事だった。ヤクザと大伴から追われる羽目になったレオだったが、モニカと自らの境遇が重なるところがあり、どうせ短い命ならと彼女を救う決意をする。一方、モニカと共に資金源となるブツが消え、ヤクザの一員・ヤス(三浦貴大)が殺されたことを恋人のジュリ(ベッキー)から知らされた組員一同は、組長代行(塩見三省)のもとで一触即発の様相に。一連の事件をチャイニーズマフィアの仕業だと踏んだ組随一の武闘派・権藤(内野聖陽)が組の核弾頭・市川(村上淳)と共に復讐を決意し、ジュリも後を追っていく。ヤクザ、チャイニーズマフィア、悪徳刑事と、ならず者たちの争いに巻き込まれた孤独なレオとモニカの行きつく先は……。