結婚五十年になる大原真一(橋爪功)と妻・千賀子(高畑淳子)。真一が定年退職後、家にずっと居ることで、千賀子は夫在宅ストレス症に陥ってしまう。相手への気遣いもまったく無くなり、真一は健康麻雀、千賀子は健康コーラスに通い、趣味仲間にお互いの愚痴を言い合うようになり、熟年離婚寸前の状態だった。そんな折、キッチンカーを営む娘・亜矢(剛力彩芽)は、客として来た菅野(水野勝)と出会う。葬儀社に転職したばかりの菅野から終活フェアに誘われた亜矢は、千賀子に行くことを勧める。千賀子はフェアで最新の終活情報を得ると、前向きに今後のことを考えようとするが、縁起でもないと嫌がる真一との間に新たな危機が生まれる……。