北海道の航空自衛隊・千歳基地。そこに属するイーグルドライバーたちは、技量はもちろん、全人格が優秀と認められた者だけに与えられる“ベストガイ”を目指していたが、そのプレートには誰の写真もなく空白になっていた。そんなある日、九州から一人の若者が就任してくる。その男・梶谷英男はそんな名誉に無関心な態度を見せるが、戦技訓練で抜群の腕前を発揮する。そしてそのベストガイへ最短距離にいると注目される冷静沈着な名高と反目しながらも、互いにライバル意識を燃やすのだった。梶谷と時を同じく、東京からやってきたビデオディレクターの深雪は、そんな彼に想いを寄せながら、F15Jイーグルの撮影を順調に進めていく。ところがプロデューサーから一方的に撮影中止を命じられた深雪は、梶谷に未練を残しつつも千歳基地を去っていくのだった。その頃梶谷と名高は24時間体制のスクランブル任務に就いていたが、突然の領空侵犯機(ターゲット)の出現で出動する二人。その帰還の途中で梶谷はバーティゴ(空間識失調)に陥ってしまい、失速する機体の中でパニック状態になった末、機体を捨て脱出を図る。救出された梶谷は自暴自棄になり、東京の深雪のもとへ向かう。そこでビデオクリップの製作の未練を引きずっていた深雪の姿を目の前にした梶谷は、彼女を励ましつつ、自らのベストガイを獲得することを改めて決意するのだった。そして梶谷は基地に戻り、深雪も単身でビデオ撮影に挑む。こうして遂に梶谷と名高とのベストガイの決着をつける日がやってきた。激戦の末ベストガイの座は名高に譲ってしまったものの、梶谷はトップガンとして成長するのだった。