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颱風とざくろ

  • たいふうとざくろ
  • Pomegranate Time
  • Pomegranate Time


  • 平均評点

    56.0点(9人)

  • 観たひと

    16

  • 観たいひと

    2

  • レビューの数

    1

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1967
公開年月日 1967/9/15
上映時間 108分
製作会社 東宝
配給 東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督須川栄三 
脚色井手俊郎 
原作石坂洋次郎 
製作藤本真澄 
金子正且 
撮影逢沢譲 
美術育野重一 
音楽伊部晴美 
録音伴利也 
照明小島正七 
編集黒岩義民 
スチル田中一清 

キャスト

出演中山仁 坂本一雄
黒沢年男 坂本二郎
いしだあゆみ 坂本けい子
清水将夫 坂本信太郎
高峰三枝子 坂本房子
星由里子 桑田英子
田村亮 桑田貞三
内田善郎 桑田六輔
宮口精二 桑田直吉
京塚昌子 桑田ゆみ子
伊志井寛 高田謙吉
森光子 高田直子
南原宏治 山崎真吾
池内淳子 川村民子
菱見百合子 永瀬やす子
桜井弘子 島村秋子
藤あきみ 柴山和子
佐川亜梨 野口弘子
丸山謙一郎 渡辺
大前亘 山本
真船道郎 吉田

解説

石坂洋次郎の同名小説(講談社刊)を、「伊豆の踊子(1967)」の井手俊郎が脚色し、「けものみち」の須川栄三が二年ぶりに監督した青春もの。撮影は「伊豆の踊子(1967)」の逢沢譲。

あらすじ

桑田英子たちの大学庭球部に、コーチの坂本一雄がやって来た。彼が大学の先輩ということもさることながら、ひきしまった身体、真っ黒だがハンサムなマスク、これが英子たちをして一雄をコーチとして迎えた最大原因だった。だが、野放図で、とてつもない心臓には英子たちもへいこうだ。女子の更衣室へ平気で入って来たり、英子たちが、冗談に女子シャワー室へ誘ったりすると、男性のシンボルをかくそうともせず、素っ裸で入って来たりするからだ。秋になって、英子は一雄の誕生日に招かれて坂本家にやって来た。坂本家は産婦人科医で、信太郎・房子の両親に、弟の二郎、妹のけい子の五人家族だ。英子の家は葬儀屋と知って一雄は喜んだ。生命の誕生をつかさどる一雄の家と、生命の終焉をつかさどる英子の家は相性がいいと言うのであった。その日、英子を迎えに来た弟の貞三と、一雄の妹けい子はすぐ仲良しになった。それから、日が何日か過ぎ去った。一雄が雪山に出かけて行った。その夜は強い風が吹き、暗闇でざくろが一つ風に負けまいと懸命にしがみついていた。英子は白い乳房を抱きながらひとり想った。「彼がその逞ましい肉体で私を押えつけ、私の女を開眼させてくれたっていい。……彼が山から帰って来たら私は私の身体を彼にあげよう……」しかし、ざくろをなぶっていた風は山では吹雪となり、一雄をのんでしまった。春になって一雄の凍死体が発見され、一雄の山日記にはこう書かれてあった。“オレは、たとえ英坊を押えつけても、英坊を奪ってくるべきではなかったか……」。英子は急に動作のニブイ女になってしまった。大学を卒業し、テレビ局につとめた。その間、英子は父母を喜ばせるために見合をしたが、てんで気乗りがしなかった。夏になって一雄の墓参りに出かけた美子は、そこで一雄の弟二郎に会った。建設会社につとめる二郎は、一雄と同じようにたくましく、そしてハンサムで、野性の匂いがむんむんした。二郎はその墓の前で、英子にヌード写真をつきつけた。英子の心に巣喰っていた一雄の想い出はいっぺんにふっとんでしまった。それから、再び坂本家に出入りする英子の姿があった。それは生き生きと、はつらつとしていた。

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