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     KINENOTE DATA       前日比
会員数 54,725 0
総鑑賞データ数 7,059,303 861
総レビュー数 932,055 90
鑑賞方法別データ数
映画館 1,832,467 245
レンタル 596,811 12
購入 124,641 8
VOD 558,303 160
テレビ 923,328 159
その他 158,526 22

アイアン・ホース

  • あいあんほーす
  • The Iron Horse
  • The Iron Horse

amazon


  • 平均評点

    75.0点(42人)

  • 観たひと

    68

  • 観たいひと

    8

  • レビューの数

    11

基本情報

ジャンル 西部劇
製作国 アメリカ
製作年 1924
公開年月日 1926/2/5
上映時間 150分
製作会社 フォックス映画
配給 フォックス映画
レイティング 一般映画
アスペクト比 1:1.33
カラー/サイズ モノクロ/スタンダ-ド
メディアタイプ フィルム
音声 無声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

キャスト

解説

1860年代におけるアメリカ横断鉄道敷設の困難を描いた映画でチャールズ・ケニオン氏とジョン・ラッセル氏とが原作を書き「森の鍛冶屋」「オーロラの彼方へ」等同じくジョン・フォード氏が監督した。主役は「戦禍」等出演のマッジ・ベラミー嬢を始め、シリル・チャドウィック氏、グラディス・ヒューレット嬢、J・ファーレル・マクドナルド氏等が助演している。(十二巻)

あらすじ

合衆国中興の大業を全うした大統領リンカーンは南北戦争によって南北融合を計る と共に大陸横断鉄道を敷設して東西を近接せしめんとした。インディアンに父を殺されたデーヴィー・ブランドンは鉄道事業に身をささげた。そうして子供時代に幼い恋を語った ミリアム・マーシュと邂逅し青春の血を燃やすのであった。その恋は烈日にもとろけず寒風にも凍えなかった。インディアンの襲撃もまた彼らの恋と事業とを防げ得なかった。シウー族やシャイアン族等の猛撃を受けたときは、銃架が熱して握られぬくらいになるまで闘った。広野の冬は寒く冷たく、砂漠の夏は灼熱の地獄であった。けれども彼らの不屈の精神は1862年7月1日リンカーンが鉄道律に署名して以来、日一日、歩一歩と完成に近づき遂に1869年5月10日にユタ州プロモントリー・ポイントにおいてユニオン・パシフィック鉄道とセントラル・パシフィック鉄道との機関車とが向かいあった。かくて両鉄道は結婚し東と西は一つになった。

関連するキネマ旬報の記事

1978年6月上旬号

CLASSICS NOW:「アイアン・ホース」は青春そのものだ

  • 鑑賞日 2022/08/06

    登録日 2022/08/06

    評点


    鑑賞方法 映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 

    字幕


    ネタバレ

    『アイアン・ホース』。1924年、無声(サウンド版)。原版フィルムの状態があまり良くないのがちょっと残念。150分超の大作。米国大陸横断鉄道建設秘話。デイヴィ少年、林檎を素手で真っ二つ。2本指の男、ホントに指が欠損しているみたい。広い大地を移動する家畜の群れ。米国の広さを実感。SLも本物。


  • 鑑賞日 2021/05/08

    登録日 2021/05/10

    評点 75


    鑑賞方法 レンタル/沖縄県 


    無声映画なのに、音が聞こえてくる。

    ジョン・フォード監督はこの作品で第一級の映画監督の名声を得た。フォード監督のフィルモグラフィ中に西部劇の占める割合は案外少ない。
    だが、彼の描く西部劇は傑作が多いので、“西部劇の神様”と呼ばれる。

    本作で初めて西部劇を手掛けるが、土地を巡る利権、インディアンの襲撃、酒場での喧嘩、主人公がいかにもなヒーローなど、西部劇の要素がぎっしり。

    インディアンが襲撃するところでの疾走感は後の「駅馬車」を彷彿させる。

    アメリカ初の大陸横断鉄道の開通、ということでアメリカバンザイ、アメリカ賛歌というプロパガンタ映画臭い。

    確かにそういう面もある。偉大なるアメリカを賛美する。

    が、そのプロパガンダ臭を上回るのは、鉄道に関わる労働者の描写が良いからだ。

    とにかくこの作品で描かれる鉄道工事の労働者は歌いながら働くし、鉄道開通を邪魔するインディアンと戦ったり、仕事に文句を言ってもカラッとしている。

    とにかく働く、働く、一生懸命労働をする、
    これは働くことの美しさ、それこそが人間なのである、という人間賛歌に集約されるからだ。これだとアメリカだろうが、日本だろうが、共通するものがある。

    今日の眼で観たら、ここに描かれるアメリカ社会の発展に取り組んだ人々の描写はきれいごとである。表面的である。

    リアルに描けば、鉄道工事の労働者の待遇は良くなかっただろう。鉄道会社もブラック企業であったかもしれない。しかも中華系の労働者もいて、そこに差別があったかもしれない。

    現実に労働はつらいし、イヤな事もある。退屈な部分もあろうし、さぼりたいし。

    だが、そういった闇の部分はまったく描かれない。

    差別と言えばインディアンを悪役にしている。悪いのは他人の土地にずけずけと入り込んで、先住民を端に追いやった白人である。


    だけど、今時の映画はなんとも重苦しい映画が多い。

    リアリズムを重視すれば胸糞悪い映画が主流になるだろう。

    でも映画とはこれ。勧善懲悪、生きることの美しさ、人間賛歌を謳い上げたら人生を肯定的に生きることができる。
    観終わった後、元気が出た、将来に希望が持てた。悪党どもはみんなやっつけた。
    主人公も父親を殺した男に仇討ちを見事果たすし、幼馴染の可愛いあの子との恋を実らせた。みんなしあわせ。

    近頃にないすっきりさわやかな映画。

    映画はこれで良いのだ。


  • 鑑賞日 2019/07/24

    登録日 2019/07/24

    評点 72


    鑑賞方法 購入/DVD 

    字幕



    ジョン・フォードによる、アメリカ大陸横断鉄道建設をテーマにした西部劇。95年前の古い作品だが、映像に若さや勢いが感じられる。15年後にセシル・B・デミルが撮った同じ主題の「大平原」と比べると、娯楽性や女性の描き方などは及ばないものの、牛の暴走や酒場の喧嘩、インディアンの襲撃などド迫力のアクションシーンは負けずとも劣らない。見比べてみるのも楽しいだろう。


  • pp5

    鑑賞日 2000年代

    登録日 2019/05/07

    評点 75


    鑑賞方法 レンタル 

    字幕


    勇壮な騎乗姿 ネタバレ

    クライマックスの戦闘シーンで、疾駆する馬上で羽根飾りをなびかせるネイティブたちの勇壮な騎乗姿は、座ったまんまで銃を撃つしかない白人たちを遥かに凌駕する躍動感と美しさに満ち溢れていた。そんな両者の差異が時代のバイアスによってヒールとして描かれるよりほかなかったネイティブたちへの十分な贖罪に成り得ていると思う。

    雪原を行く馬上の親子や河を渡る牛の大群、酒場での大乱闘や平原を突き進む機関車など、ジャンル映画の定型を踏まえながら、よりリリカルかつアクティブに表出されるJ・フォードならではのスケールの大きなな情景描写に見惚れるクラシカルな西部劇だった。


  • 鑑賞日 2008/05/05

    登録日 2018/12/14

    評点 70


    鑑賞方法 映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 

    字幕


    考古学的恍惚

    シネマヴェーラではマキノ雅広特集に続いて、配給会社ケイブルホーグの特集が始まりました。ケイブルホーグとは、社名に表れている通り、サム・ペキンパーの「ケイブルホーグのバラード」(わたくしにとっては最初に公開された時の邦題「砂漠の流れ者」のほうが馴染みがあります)が好きな社長さんが始めた会社みたいですが、いつから始まった会社なのか、どんな映画を輸入していた会社なのか、よく知りません。恐らくわたくしが映画から遠ざかっていた80~90年代に始まった会社なのだろうと思います。
    それはともかく、今回のラインアップは、サイレントの古典からジョン・フォード、ハリウッド時代のフリッツ・ラング、エド・ウッド監督作品、カレル・ゼマンのアニメーション、アレックス・コックス作品等々、わたくしが過去に観たものも観ていないものも取り混ぜて、なかなか魅力的な番組となっていますので、何度か足を運びたいと思っています。
    この日の1本目は「アイアン・ホース」。ジョン・フォードが1924年に製作した長篇サイレント映画で、“鉄の馬”のタイトルから察せられるように、鉄道敷設を巡るアメリカ西部開拓のお話。昔、ヴィデオで観たことがある映画ですが、スクリーンで観るのは初めてです。
    冒頭、アメリカの東西を鉄道で繋ぐ夢はリンカーン大統領から始まったという字幕が出てきたのち、イリノイ州で大統領になる前のリンカーンが登場し、彼に見送られて、鉄道敷設の夢のために西に旅立つ父子が出てきます。このうち父親のほうは、旅立ってから間もなく、2本指のインディアンふう白人に襲われて殺害されてしまいますが、その場から逃げ延びた息子のほうは、成長したのち、鉄道敷設の夢を実現した上、父親の復讐も果たすことになります。
    主人公のジョージ・オブライエンが登場するのは、映画が始まってからかなり経ってからであり、それまでは観客が感情移入すべき対象がいない状態のまま、アメリカ大陸の西部からと東部から、それぞれ鉄道敷設工事が進められている状況を描く場面が続きますので、やや退屈に感じて眠気を招いてしまうなど、作りの粗い面はあります。
    しかし、鉄道工夫たちの年間の食事を確保するために1万頭もの牛を運んでくるキャトルドライヴの迫力、インディアンの襲撃と地面に埋めたキャメラが捉えた土を蹴り上げてゆく馬のアオリショット、男同士が延々と殴り合うさまを周囲が手出しせずに囃し立てるアイルランドふうの喧嘩など、のちの西部劇やフォード映画に出てくる表現の原典に触れることができるという、まさしく考古学的恍惚に浸ることのできる映画なのでした。


  • 鑑賞日 2017/01/03

    登録日 2017/01/03

    評点 75


    鑑賞方法 購入/DVD 

    字幕



    アメリカ大陸横断鉄道建設の話。南北戦争で分断されていた頃のアメリカ。当時の大統領リンカーンは戦争で予算がかさむので反対される中東西を結ぶ横断鉄道に着手することを決心する。父親の夢を告ぐ若い技師を中心に途方もない計画とされていた建設工事の様子を描いていく。建設を妨害するインディアンの襲撃や、利害がらみで進路を変更させようと悪巧みをする町の実力者。技師の幼馴染や個性的な工夫仲間達。様々なエピソードを交えて見応えは充分。さすがジョン・フォード、登場人物の描き方はそつがなく、随所に盛り上がる見せ場は迫力あるカメラ・ワークであきさせない。今ではインディアンと言う言葉は使われなくなったが、ひところ西部劇の悪役の代名詞みたいな勘違いもあったが、こちらの扱いはきちん計算されている。妙に気をつかっている近年の西部劇よりよほど気の利いた演出がなされている。アクションにロマンスそしてコメディ・・・モノクロのサイレント映画だが、映画の面白さは全部ここにある。


  • JAY

    鑑賞日 2016/11/16

    登録日 2016/11/16

    評点 80


    鑑賞方法 映画館/神奈川県/シネマジャック/ベティ 

    字幕


    製作当時は約50年前という近過去の出来事の映画化だった

    柳下美恵さんのピアノ伴奏による1週間興行というぜいたくな企画でジョン・フォード監督の高名なサイレント作を鑑賞。スケールの大きい大陸横断鉄道開発史の趣きがある作品だが、典型的な西部劇アクションのルーツっぽい見せ場がてんこ盛りで飽きさせない。鉄道建設の場面で労働歌として演奏された曲は、字幕に書かれていた歌詞を基に柳下さんがYouTubeを検索して見つけた当時実在したものであるとのこと。便利な時代になったものです。


  • 鑑賞日 2009年

    登録日 2016/07/15

    評点 90


    鑑賞方法 レンタル 


    話がデカイ

    アメリカの大陸横断鉄道敷設をめぐる西部劇の大活劇。1860年代、A・リンカーン大統領は南北戦争によって南北融合を図るとともに、大陸横断鉄道を敷設して東西を結ぼうとした。そのリンカーン大統領と鉄道技師、工夫に献辞を捧げて映画は始まる。

    1863年、セントラル・パシフィック鉄道はカリフォルニア州から東に向かって、ユニオン・パシフィック鉄道はネブラスカ州から西に向かって、鉄道の敷設を始めた。セントラル・パシフィック鉄道の工夫はほとんどが中国人、ユニオン・パシフィック鉄道の工夫はほとんどが北軍・南軍の元兵士だった。

    その数年前、アメリカ中部のスプリングフィールドの測量技師ブランドン(リンカーンとも交流がある人物)はアメリカ横断鉄道を建築する夢を抱き、その夢をかなえるため息子とともに西部に向かって旅をするが、途中で2本指のインディアンに襲われ命を落としてしまう。数年後、大陸横断鉄道の敷設が始まり、父親の遺志を継いで工夫のリーダー的立場で参加した息子ディヴィ・ブランドン(ジョージ・オブライエン)を中心に物語は進む。インディアンの襲撃、私欲に駆られたほかの白人の陰謀、そして幼なじみのミリアムとの恋…。

    1989年5月10日、線路は一本に繋がり、ユタ州プロモントリー・ポイントにおいてユニオン・パシフィック鉄道とセントラル・パシフィック鉄道との機関車とが向かいあった。こうして両鉄道は結婚し(←字幕にこう書いています)東と西は一つになった。

    大陸横断鉄道、と聞くだけで胸躍るものがありますが、この作品はその実現への夢に懸けた男たちの熱い物語です。なにしろアメリカ大陸を横断するのですから、話がデカイ。工夫たちの食料として800マイルも離れたテキサスから1万頭の牛の群が野を駆け川を渡ってやってきたり…。インディアンの襲撃と機関車からの応戦のシーンは(史実としてインディアンによる敷設工事の妨害が実際あったそうです)移動撮影こそ少ないですが、大スペクタクルで描かれます。西と東から敷いてきた線路が一本になり、両鉄道の機関車が向かい合うシーンは感動的です。

    主役のディヴィを演じるジョージ・オブライエンはカッコいいです。とても自然な感じで今にも台詞をしゃべり出しそう。またエルノ・ラペーのオリジナル・ピアノ・スコアによるBGMは、「スワニー河」や「鉄道賛歌」などのフォークソングを盛り込んだ感動的な調べで素晴らしいです。

    インディアンや工夫の中国人の描き方には偏見があるかもしれませんが、大陸横断鉄道の敷設というテーマは無条件で胸躍るものがあります。コメディ部分も散りばめられていて楽しい作品です。

    フォックスは破格の製作費45万円ドルを投じて興行収入300万ドルを挙げ、若いフォード(この時29歳)の名声は動かぬものになりました。

    「アイアン・ホース」とは当時走っていた機関車の名前です。


  • 鑑賞日 2015/01/17

    登録日 2015/01/17

    評点 70


    鑑賞方法 映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 

    字幕


    線路を歩いて向こうから女がやってくる

    二つのものを距離をものともせず接合させてしまうという点で極めて映画的な題材だろうと思うし最後の方は露骨にそれを意識させるけどそんなのと全く関係なく列車にボコボコ矢が突き刺さってそこにインディアンの集団の影がぶわっと映る強烈なイメージとか斧に手を伸ばすインディアンの二本しかない指とか酒をぶっかけられていきなり発砲する女とか基地外のごとく画面を埋め尽くす牛の大群とか、色々見所はいっぱいある。まあ酒場の決闘の場面は何もかもが素晴らしいわ。鏡を外す、トランプを切る、ドアが開く、ナイフを突きつける、酒を注ぐ、銃を抜く、ランプを掲げる、テントを引き裂く、しかもYouTubeに本編全部上がっている
    http://www.youtube.com/watch?v=Z4YP_z3dR3g&t=94m30s


  • 鑑賞日 2015/01/10

    登録日 2015/01/11

    評点 80


    鑑賞方法 映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 

    字幕


    大陸横断鉄道建設に挑んだ人々

    #0043 シネマヴェーラ渋谷「アイアン・ホース」。1924年製作のジョン・フォード監督作品。1860年代の大陸横断鉄道建設という大事業に挑んだ人々の姿を描いたサイレント大作である。西からのユニオン・パシフィックの線路と東からのセントラル・パシフィックの線路が重なる場面が感動的。