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<39>刑法第三十九条

  • けいほうだいさんじゅうきゅうじょう
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  • 平均評点

    70.7点(299人)

  • 観たひと

    512

  • 観たいひと

    32

  • レビューの数

    45

基本情報

ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 日本
製作年 1999
公開年月日 1999/5/1
上映時間 133分
製作会社 光和インターナショナル=松竹
配給 松竹
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビーSR
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督森田芳光 
脚本大森寿美男 
原作永井泰宇 
原案鈴木光 
大森寿美男 
企画鈴木光 
大森寿美男 
製作鈴木光 
幸甫 
プロデューサー三沢和子 
山本勉 
田沢連二 
撮影高瀬比呂志 
撮影効果度会真司 
上竹寛 
本間博子 
津川達郎 
美術小澤秀高 
音楽佐橋俊彦 
音楽プロデューサー裕木陽 
録音橋本文雄 
音響効果伊藤進一 
小島彩 
照明小野晃 
衣裳中山邦夫 
選曲山川繁 
製作担当氏家英樹 
橋本靖 
助監督杉山泰一 
スクリプター森永恭子 
スチール安保隆 
特殊美術江川悦子 
神田文裕 

キャスト

出演鈴木京香 小川香深
堤真一 工藤啓輔(柴田真樹)
岸部一徳 名越文雄
杉浦直樹 藤代実行
樹木希林 長村時雨
江守徹 草間道彦
吉田日出子 小川祐子
山本未來 工藤実可子
勝村政信 砂岡明
國村隼 柴田利光
大地泰仁 少年時代の工藤啓輔
笹野高史 手塚
竹田高利 中村刑事
入江雅人 畑田修
春木みさよ 畑田恵
菅原大吉 館林刑事
南イサム 少年時代の畑田修
浅井美歌 少女時代の実可子
吉谷彩子 工藤温子
河村一代 工藤美幸
吉田勇己 少年時代の柴田真樹
佐藤恒治 岩城先生
小林トシ江 精神病院の看護婦
磯部弘 犬山の弁護士
土屋久美子 野上頼子
田村忠雄 裁判長
井上博一 村松
ラッキィ池田 犬山の警官
いかりや長介 患者

解説

謎に満ちた猟奇的殺人事件の容疑者の精神鑑定に、女性精神医が挑む法廷サスペンス。監督は「失楽園」の森田芳光。鈴木光と大森寿美男による原案と永井泰宇による原作を基に、「お墓がない!」の大森寿美男が脚本を執筆。撮影を「キリコの風景」の高瀬比呂志が担当している。主演は、「ベル・エポック」の鈴木京香と「アンラッキー・モンキー」の堤真一。第49回ベルリン国際映画祭コンペ部門正式出品作品。

あらすじ

大学で心理学の研究をしている精神鑑定人の小川香深は、精神医学者の藤代の助手として、司法精神鑑定に参加することになった。事件の容疑者である劇団員の柴田真樹は、雑司ヶ谷に住む若い夫婦・畑田修と恵を殺害した罪で逮捕、告訴されており、本人は大筋で罪を認めているものの犯行当時の記憶がなく殺意を否認。そこで、刑法第三十九条により無罪を主張する国選弁護人・長村が被告の精神鑑定を請求したのだ。藤代と共に拘置所を訪れた香深は、初めは藤代の横で記録を取るだけだったが、次第に彼の経歴について質問を浴びせるようになる。そんなある日、香深たちの前で柴田にもうひとりの人格が現れた。どうやら、彼は子供の頃に父親から受けた虐待によって、多重人格症になっていたのだ。しかも戦闘的なその人格は、柴田と違って左利き。畑田を殺害した犯人も左利きであったことなどから、藤代は法廷で柴田は犯行時には精神が解離状態で心神喪失していたと鑑定する。ところが、香深は藤代と違い柴田は詐病であるとの結論を出していた。そのことを裁判長に申し立てた香深。訴えを聞き入れられ再鑑定を任されることになった彼女は、柴田には畑田を殺害する動機がないことから、畑田自身の経歴を探っていくうち、彼が少年時代に工藤温子という少女を強姦の末、殺害した過去があったことを知る。だが彼は未成年であり、犯行当時心神喪失状態にあったとして刑法第三十九条により裁かれてはいなかった。その事件に注目した香深は、少女の家族でたったひとりの生存者である兄・工藤啓輔の行方を追って、刑事の名越と共に門司へ飛んだ。そこで香深は工藤啓輔とその妻の実可子と会うも、しかし柴田が本当の工藤啓輔でないかと疑いを強める。果たして、香深の読み通り門司の工藤啓輔は贋者だった。実は、今回の事件は柴田こと工藤啓輔が恋人の実可子と共謀して、殺された妹の復讐を果たしたのだ。全ては用意周到に準備され、工藤は刑法第三十九条を逆手に取り、心神喪失で無罪になる筋書きを書いていた。しかし、結局彼らの計画は香深によって全貌が明らかにされてしまう。法廷で工藤は訴える。「私が本当に凶器を突き刺したかったのは、刑法第三十九条だった」と。

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