これまで、殺到する取材依頼を断ってきた孤高のファッションデザイナー、ドリス・ヴァン・ノッテン。本作では、パリのグラン・パレで開催された2015春夏レディース・コレクションの舞台裏から、オペラ座で発表した2016/17秋冬メンズ・コレクションの本番直後までの1年間にカメラが密着。半年かけて準備したショーの舞台裏はもちろん、アトリエや刺繍工房など、創作活動の全貌が明らかになる。インスピレーションの源であり、ユニークな創作活動を支えるアントワープ郊外の邸宅にも初潜入。季節ごとに表情を変える花園や家庭菜園をドリス自らが案内し、採れたばかりの野菜を手際よく調理する貴重な姿も収めた。美しいものを愛し、スキャンダルとは無縁。何事にも全力で取り組む完璧主義者の彼が見せた意外な素顔とは。これまでの25年の軌跡を振り返り、これからの25年を予感させる夢のような93分。