ストーリー展開がやや残念

ラミー・マレック主演のCIAものということで期待してみた。マレックは「ボヘミアン・ラプソディ」のフレディ・マーキュリー役を見てから気になる俳優になった。007のように悪役もやれば今回の主人公のようにIQの高いCIA分析官で妻を亡くし仇を討とうという役もこなす。頭脳はあるが格闘系は全くダメな男をうまく演じているが、何せストーリー展開が点と点をつなぐかのような展開で妻を殺した犯人どもの組織や人物像の描写がリアリティを欠きのめり込めない。ましてやCIA内部の悪事の隠蔽工作問題のツッコミも不十分で消化不良のままマレック演じるチャーリー分析官がいくら活躍しても観るものを満足させてくれない。結局妻殺しの悪党退治の話とCIA内部の悪事隠蔽工作の二兎を追ってどちらも不十分というやや期待外れだった。普段洋画の吹替版はどうにも画面上の人物と違和感があり観ないのだが、今回は時間の関係もあり吹替で観たが割とスムーズに画面に集中できたのは良かった。
マレックの別の姿を見せてもらった、それだけだった。