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遙かなる山の呼び声

  • はるかなるやまのよびごえ
  • A Distant City from Spring
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  • 平均評点

    79.2点(328人)

  • 観たひと

    506

  • 観たいひと

    32

  • レビューの数

    61

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1980
公開年月日 1980/3/15
上映時間 124分
製作会社 松竹
配給 松竹
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督山田洋次 
脚本山田洋次 
朝間義隆 
製作島津清 
製作補小坂一雄 
撮影高羽哲夫 
美術出川三男 
音楽佐藤勝 
録音中村寛 
松本隆司 
照明青木好文 
編集石井巌 
進行玉生久宗 
助監督五十嵐敬司 
スチール長谷川宗平 

キャスト

出演高倉健 田島耕作
倍賞千恵子 風見民子
吉岡秀隆 風見武志
鈴木瑞穂 島田駿一郎
ハナ肇 虻田太郎
神母英郎 虻田次郎
粟津號 虻田三郎
武田鉄矢 勝男
木ノ葉のこ 佳代子
小野泰次郎 福士
杉山とく子 房子
大竹恵 ひとみ
園田裕久 競馬場の刑事A
青木卓 競馬場の刑事B
畑正憲 獣医
渥美清 近藤

解説

警察に追われる男と、牧場を切り回す母子の出会いと別れを描く。脚本は「男はつらいよ 寅次郎春の夢」の山田洋次と同作の朝間義隆の共同執筆、監督も同作の山田洋次、撮影も同作の高羽哲夫がそれぞれ担当している。

あらすじ

北海道東部に広がる根釧原野にある酪農の町、中標津で、風見民子は一人息子の武志を育てながら亡夫の残した土地で牛飼いをしている。激しい雨の降るある春の夜、一人の男が民子の家を訪れ、納屋に泊めてもらった。その晩、牛のお産があり、男はそれを手伝うと、翌朝、去っていった。夏のある日、その男がまたやってきて、働かせてくれという。隣家の娘ひとみが手伝ってくれるが、男手のない民子はその男を雇うことにする。田島耕作と名乗る男はその日から納屋に寝泊まりして働きだした。武志は耕作にすぐになついていった。近所で北海料理店を経営する虻田は、民子に惚れていて、ある日、力ずくで彼女をモノにしようとして耕作に止められた。怒った虻田は兄弟を集めて、耕作に決闘を挑むが、簡単にやられてしまい、それからは、耕作を兄貴と慕うようになる。民子が腰痛を訴え、入院することになった。武志はさみしさから、耕作と一緒に納屋に寝るようになった。民子が退院して間もなく、従弟の勝男が新婚旅行で新妻の佳代子を連れてやって来た。数日後、耕作の兄の駿一郎がやってきた。彼は耕作が起こした事件で教職を追われていたが、耕作の行く末を心配していた。その夜、兄の持ってきたコーヒーを飲みながら耕作は民子にここにとどまってもいいと胸の内を明かした。季節は秋に変り、土地の人達が待ちこがれる草競馬の時期となった。耕作も民子の馬で出場、見事、一着でゴールイン。興奮する民子、武志、観客たち。その中に、刑事の姿があった。刑事の質問にシラを切った耕作だが、その夜、民子にすべてを打ち明けた。耕作は二年前、妻が高利の金を貸りて自殺、それを悪し様に言う高利貸を殺し、逃げ回っていたのだ。家を出ていくという耕作に民子は止めるすべもない。夜更けに耕作が民子の家の戸をたたいた。ある決意をもって戸を開けた民子。だが、耕作は牛のぐあいが悪くなったと知らせにきたのだ。徹夜で牛の看病をした翌朝、耕作は家の前にとまったパトカーへ自分から歩いていった。冬、網走に向う列車の中に四年の刑を言い渡された耕作の姿があった。美幌の駅で耕作は虻田と民子の姿を見た。民子が町に出て、耕作の出所を待つために武志と新しい生活を始めたことを告げる虻田。夕焼けに染った雄大な雪原を耕作を乗せた列車が行く……。

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