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青べか物語

  • あおべかものがたり
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  • 平均評点

    72.7点(64人)

  • 観たひと

    100

  • 観たいひと

    9

  • レビューの数

    15

基本情報

ジャンル コメディ / エロス
製作国 日本
製作年 1962
公開年月日 1962/6/28
上映時間 100分
製作会社 東京映画
配給 東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督川島雄三 
脚色新藤兼人 
原作山本周五郎 
製作佐藤一郎 
椎野英之 
撮影岡崎宏三 
美術小島基司 
音楽池野成 
録音原島俊男 
照明榊原庸介 
スチル橋山愈 

キャスト

出演森繁久彌 先生
東野英治郎 芳爺さん
南弘子 繁あね
丹阿弥谷津子 お定
左幸子 おせいちゃん
紅美恵子 おきんちゃん
富永美沙子 おかっちゃん
都家かつ江 ごったく屋のおかみ
フランキー堺 五郎ちゃん
千石規子 五郎ちゃんの母
中村メイコ 五郎ちゃんの第一の花嫁
池内淳子 五郎ちゃんの第二の花嫁
加藤武 わに久
中村是好 浦粕軒
桂小金治 勘六
市原悦子 あさ子
山茶花究 増さん
乙羽信子 きみの
園井啓介 若い警官
左卜全 老船長
井川比佐志 倉なあこ
東野英心 忠なあこ
矢野間啓治 
小池朝雄 貝盗人
名古屋章 看視人
立原博 セールスマン
丘寵児 すし屋の主人
中原茂男 医者
田辺元 警部補
竹田昭二 すし屋の小僧さん

解説

文芸春秋連載山本周五郎原作から「斬る(1962)」の新藤兼人が脚色、「花影」の川島雄三が監督した風俗喜劇。撮影もコンビの岡崎宏三。

あらすじ

東京都と千葉県の境を流れる江戸川の河口に、貝と海苔と釣場で有名な浦粕集落がある。ある日、「先生」と呼ばれる三文文士がやってきたが、プリプリ張り切った若い女の肢態に眼をうばわれ、当分の居を増さんの家の二階にきめた。楽しい刺戟の中でケッサクをものそうというわけだ。先生は見知らぬ老人から、青べか舟を売りつけられた。ところで先生の観察によれば、ここは他人の女房と寝るぐらいのことは珍しくなく、動物的本能が公然と罷り通っている大変なところである。町にはごったく屋という小料理屋が多い。その中の一軒、「澄川」に威勢のいいおせい、おきん、おかつの三人が働いている。先生の眼を惹いたのはおせいであった。「澄川」の真ン前にみその洋品雑貨店があり、ドラ息子の花嫁は里帰りしたまま戻ってこない。べか舟を先生に売りつけた芳爺、消防署長わに久、天ぷら屋の勘六夫婦などが五郎は不能らしいと、噂をふりまいた。だが、孤独な生活を楽しんでいる老人もいる。廃船になった蒸気船に寝泊りしている老船長がそれだ。彼は若き日のロマンスを想いうかべることによってのみ生き甲斐を感じているかのようである。飲み屋の連中のさわぎ、バクチ場で血相変えてわめく連中、さまざまな人間模様に興味を感じながらも、煩わしさを避けて先生は青べか舟で釣りに出かける。そんな先生に思いがけない事件が起きた。ごったく屋のおせいが、先生に惚れたのである。せつない気持でいい寄られた先生は眼を白黒。失恋のおせいは、腹いせに偽装心中を図った。とんでもない騒ぎに巻き込まれた先生は、ほうほうの態で浦粕集落を逃げ出した。そのころ、五郎に新しい花嫁がきた。今度は不能だなどと陰口も叩かれず、幸福な生活に入れるらしい。

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