麻薬取引の現場から証拠の現金を着服した白州刑事と、女装癖から婦警の制服を盗んだ秋吉刑事は、警察組織の内部犯罪を調査する特別監察官室長・御代田警視正の部下・相川警部の命を受け、警視庁公安部の警部・石巻の内偵調査をすることになった。石巻は、大手フィルムメイカー、ダイトーの社長・保坂との癒着や中国マフィアとの関係などが噂される要注意人物だ。早速、白州と秋吉は石巻が頻繁に出入りしているクラブ、ディファ有明へゲイ・カップルを装って潜入するが、実はそこのオーナーでグラフィック・アーティストの岡部は、「溺れる魚」を名乗りEメールでダイトーに脅迫文を送りつけていた人物だった。岡部には、オブジェに人骨を使用していたことを指摘され、ダイトーが主催する芸術賞を剥奪された過去があったのだ。保坂に裏金を貰って溺れる魚の調査にあたっていた借金まみれの石巻は、岡部が犯人で証拠を掴むことに成功するが、なんと彼は岡部を脅迫して彼からも金を得ようとしたのである。ところが岡部はそれに屈せず、窮した石巻は中国マフィアを使い溺れる魚を名乗ってダイトーから金を奪おうと画策。しかしそれが原因で、警察、大企業、ヤクザを巻き込んでの大騒動が勃発してしまうのであった。白州と秋吉、相川の活躍で騒動は一件落着。しかし、今回の騒動の裏には御代田の恐るべき思惑があったことが判明する。それは、岡部との因縁の対決。実は、御代田は岡部がまだ幼い頃に彼の家族を惨殺した犯人だったのだ。ふたりの意外な関係を知った白州たちは、御代田の凶弾に倒れた岡部の為に、壮絶な闘いの末、御代田を倒すのであった。