暖簾を誇るとんかつ屋「梅長」の一人息子・正三は、京南大学、アメリカン・フットボール部に籍を置く青年で、父・長太郎と妹・志津子の三人暮しである。店を手使う志津子は、芸者鈴乃に惚れ込んで仕事に手がつかない長太郎に手を焼いている。試合に負け続けているため部予算の少ないアメラグに比べて、青大将・英介が率いる空手部は、社長の御曹子である英介のおかげで豪勢な合宿をしている。そんな両部員は、合宿所のまかない婦・はなの孫娘の鮎子と、新入部員の争奪戦で対立している。アメラグ部は必勝を期して軽井沢で強化合宿することになったが、その合宿費百万円をせっかく鈴乃が青大将の父に寄付させたのに、マネジャーの松原が株に手を出し全額使い込んでしまった。松原に相談された正三は店の金を持ち出して何とか穴埋めしてやった。志津子が猛練習中の正三を訪ねて来た。店の資金繰りがつかないので長太郎が志津子に政略結婚を迫っているのだ。正三は東京に帰ろうとしたが、先輩に許してもらえず、あげくの果てに喧嘩して退部させられてしまった。さらに、志津子の見合の当日、正三がその席に乗り込み壊してしまったために、長太郎に勘当された。そんな正三に、デザイナーの水沢百合子がモデルとして働くようにすすめた。一方、松原は、失敗した株が急騰して大儲けしたので一千五百万円を長太郎に渡した。長太郎は正三の勘当を解くが、肝心の正三が行方不明。いよいよ京南大対西北大の試合が始った。しかし、正三を欠く京南大は押され気味。いらいらしている鮎子を英介が、正三が箱根に居ると騙し、ドライブに誘った。箱根に着くと、英介は鮎子に襲いかかった。そこへ、付近にいた正三が駆けつけ鮎子を救おうとしたが、英介は苦手の蛙を見て失神。鮎子から京南大の劣勢を聞いた正三は一目散に試合場へ駆けつけ、大活躍して見事、逆転勝に成功させたのだった。