男性      女性

※各情報を公開しているユーザーの方のみ検索可能です。

NEWS

KINENOTE公式Twitter

銀心中

  • ぎんしんじゅうしろがねしんじゅう
  • Love is Lost
  • ----


  • 平均評点

    68.2点(25人)

  • 観たひと

    35

  • 観たいひと

    6

  • レビューの数

    7

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1956
公開年月日 1956/2/5
上映時間 99分
製作会社 日活
配給 日活
レイティング
アスペクト比
カラー/サイズ モノクロ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督新藤兼人 
脚色新藤兼人 
原作田宮虎彦 
製作山田典吾 
絲屋寿雄 
撮影伊藤武夫 
美術丸茂孝 
音楽伊福部昭 
録音中村敏夫 
照明吉田協佐 

キャスト

出演乙羽信子 佐喜枝
長門裕之 珠太郎
宇野重吉 喜一
乙羽信子 梅子
殿山泰司 源作
河野秋武 芳造
堀込さなえ 芳造の子供
利根はる恵 さく
北林谷栄 信代
細川ちか子 おかみ
相馬幸子 清水屋の女中
下絛正巳 町内会長
久松晃 隣組長
菅井一郎 栗本
小夜福子 栗本の女房
島田文子 見習いの少女
野口一雄 小僧
千代京二 職人
田中筆子 白猿旅館の下女
若原初子 白猿旅館の女中
浜村純 栗本理髪店の客
下元勉 喜一の店の客
清水一郎 伊東の店の主人
近藤宏 伊東の店の職人
河上信夫 しろがねの警官
小田切みき めしやの女
安部徹 職人風の客
山田禅二 うどん屋の客
三鈴恵以子 うどん屋の女客
新井麗子 温泉旅館の女中

解説

田宮虎彦の小説を「母なき子」の共同脚色者の一人、新藤兼人が脚色、監督をし、「こころ」の伊藤武夫が撮影を担当した。主なる出演者は「美女と怪龍」の乙羽信子、「裏町のお転婆娘」の長門裕之、「青カ島の子供たち 女教師の記録」の宇野重吉、「続・警察日記」の殿山泰司、河野秋武、「石合戦」の小夜福子、「悪の報酬」の菅井一郎など。

あらすじ

石川喜一と妻の佐喜枝は夫婦共稼ぎの理髪店を経営していた。そこへ佐喜枝の従弟の珠太郎が弟子入りして来た。珠太郎は純情な農村青年であった。喜一に召集令が来た。戦局は益々不利になり、物資も不足して来た。若い妻と、その従弟はいつしかお互いをいつくしみ合うようになり、微妙な気持で日々を送るようになった。やがて珠太郎も徴兵検査を受け出征することになった。彼を駅に送って帰って来ると喜一戦死の報が来ていた。佐喜枝は実家に帰り、冷い兄嫁の仕打を受けつつ喜一と珠太郎の残した剃刀とぎに投頭した。戦争が終った。佐喜枝は東京へ出ると焼跡に出来た栗本の理髪店で働くことになった。珠太郎が復員して来た。珠太郎にとっても佐喜枝は忘れられない人であった。二人は初めて結ばれた。三年の月日が流れた。バラックの理髪店を営む二人のもとに戦死した筈の喜一が帰って来た。珠太郎は自責の念にかられて家出をした。善良な喜一は二人を憎むことも出来なかった。苦痛の日々が続いた。ある時、佐喜枝と珠太郎がしのび逢っている旅館に喜一が現われた。左喜枝は自殺を図ったが喜一にはばまれた。すべてを剃刀に集中して、他のことを忘れようとする佐喜枝の耳に、東北のしろがね温泉にいるという珠太郎の噂が入った。佐喜枝は矢も楯もたまらず、雪の深いその温泉に出かけた。珠太郎はその附近のダム工事の作業員をしながら、佐喜枝に瓜二つの芸者梅子に傷心をいやしていた。佐喜枝の姿を見た珠太郎は、愛と義理との板ばさみになり家を出て行った。佐喜枝も彼の後を追い、吹雪の中に死んだ。彼女の死体が発見された頃、別の場所で珠太郎もまた死体となって発見された。

関連するキネマ旬報の記事

1956年3月上旬号

日本映画批評:銀心中

旬報論壇:「銀心中」が表現するもの

1956年2月上旬ベスト・テン発表記念号

新作グラフィック:銀心中

日本映画紹介:銀心中

1956年1月下旬号

「銀心中」撮影訪問記:

シナリオ:銀心中

シナリオ:銀心中 作者の言葉