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純愛物語

  • じゅんあいものがたり
  • The Story of Pure Love
  • ----

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  • 平均評点

    76.9点(53人)

  • 観たひと

    70

  • 観たいひと

    6

  • レビューの数

    12

基本情報

ジャンル ラブロマンス / 戦争
製作国 日本
製作年 1957
公開年月日 1957/10/15
上映時間 133分
製作会社 東映東京
配給 東映
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督今井正 
脚色水木洋子 
原作水木洋子 
企画マキノ光雄 
本田延三郎 
製作大川博 
撮影中尾駿一郎 
美術進藤誠吾 
音楽大木正夫 
録音岩田広一 
照明元持秀雄 
編集長沢嘉樹 

キャスト

出演江原真二郎 早川貫太郎
中原ひとみ 宮内ミツ子
楠田薫 小島女子教官
岡田英次 下山観察官
鈴木保 ハートの円
霞凉二 市ちゃん
田中邦衛 里やん
植松鉄男 デンスケ
井川比佐志 五郎
小瀬朗 田中
戸田春子 田中の母
山中藤子 田中の妹
友野博司 
加茂嘉久 自治寮少年A
岡野正純 自治寮少年B
豊野弥八郎 自治寮少年C
高須準之助 自治寮少年D
篠原弘一 自治寮少年E
須賀良太郎 自治寮少年F
菅原壮男 自治寮少年G
平岡牧子 ヨリ子
正城睦子 お高
石橋暁子 お兼
小林利江 時子
田上和江 君江
山本イサ子 聖愛女子学園少女A
安孫子康江 聖愛女子学園少女B
茅里華 聖愛女子学園少女C
木村梢 聖愛女子学園少女D
村岸令子 聖愛女子学園少女E
中村是好 カラフト食堂の主
東野英治郎 屑屋の爺さん
岸輝子 ドヤのかみさん
嵯峨善兵 中華そばやの主人
山本緑 隣のかみさん
宮口精二 家庭少年裁判部判事
滝沢アキ和 家庭少年裁判部書記
長岡輝子 園長
北城真記子 国立女子教官
藤里まゆみ 板谷教官
加藤嘉 鈴木教官
松本克平 医務課長
神田隆 少年院体育教官
牧野狂介 少年院音楽教官
佐原広二 少年院電気教官
生信賢三 少年院農芸教官
清村耕次 少年院自動車教官
外野村晋 少年院庶務課員
陶隆 自誠会指導主任
田畑公伸 自誠会補導員
高津住男 自誠会嘉一
蜷川幸雄 自誠会A
若月謙之 自誠会B
大源寺英介 自誠会C
小塚十紀雄 自誠会守衛
木村功 瀬川病院の医師
上田忠好 瀬川病院の助手
荒木道子 瀬川病院の看護婦
三津田健 病院の医師
北沢彪 病院の医師
増田順二 病院の医師
杉義一 病院の医師
片山滉 病院の医師
高橋京子 病院の看護婦
織本順吉 刑事A
梅津栄 刑事B
岩上瑛 刑事C
田部井正代 浮浪者幼女
近衛秀子 浮浪者母親
和田愛子 デパートの客(中年)
桧有子 デパートの客マダム
若木悦子 万引女
佐渡谷きぬ子 女店員
曽根秀介 中年男
不忍郷子 中年妾
芥川笑子 パンスケ

解説

十二年前、広島に投下された原爆のため、病に冒され、死んで行った少女の純愛を通して非情な現実社会にメスを入れた問題作。「あらくれ(1957)」の水木洋子が原作を書き自ら脚色、「米」の今井正が監督した。撮影は「米」で今井正と組んだ中尾駿一郎。主演は「船頭姉妹」の江原真二郎と「抜打ち浪人」の中原ひとみ。そのほか「血まみれの決闘」の岡田英次、「殺人者を逃すな」の木村功、さらに東野英治郎、宮口精二、加藤嘉、藤里まゆみ、岸輝子など。色彩はイーストマン東映カラー。

あらすじ

戦すんで十年、平和が訪れたとはいえ、ここ上野の山には今なお不幸な孤児たちが虚しい日日を過している。今しも、スリ仲間から足を洗おうとする孤児のミツ子を不良たちがリンチを加えようとしていた。その中の一人、貫太郎は、余りの残酷さを見てミツ子をかばいその難を救った。二人は孤児という共通の境遇から仄な慕情を感じ合い、更生を誓うが社会の風は厳しかった。遂に二人は悪いとは知りながらデパートでスリを始めた。が、忽ち刑事に捕り、ミツ子は聖愛学園へ、貫太郎は少年院へ送られた。貫太郎は一度は脱出したが再び捕り、それ以後は少年院の下山教官の補導で更生の道に励むようになった。一方ミツ子は優しく気を配ってくれる小島教官にさえ反抗するような荒んだ気持になっていたが、間もなく顔が蒼白となり油汗がにじむという異常な病気に冒され始めた。その病状は彼女が十年前、広島でうけた原爆症にほかならなかった。が、それとは知らぬミツ子は学園から逃走、放浪生活に入った。その頃、貴太郎は仮退院を許され近くの工場に務めていた。彼はソバ屋の出前持ちになっているミツ子を探し出し、明るく励ました。体に斑点ができるまでに病状の悪化していたミツ子も貫太郎の励ましで遂に病院を訪ねた。そこでミツ子は貧血症と診断を下され、金もないままにドヤ街へ身を移した。貫太郎は、そんなミツ子を励まそうと一日、ピクニックへと連れ出すが、それ以後ミツ子は病床に伏したままの身となった。衰弱し切った彼女を小島教官が探しだし病院に収容した時は死の寸前にあった。瀕死のミツ子の願いで貫太郎が駈けつけたが、病室にはもはや虚なベッドが残っているのみ。ミツ子が純愛こめて風邪気味の彼に作ってくれたマスクをはめた貫太郎は、流れ出る涙も拭わず夕暮の雑踏の中へと姿を消した。

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