東京の食品会社・鈴屋食品に勤めるサラリーマン、鬼塚公彦(阿部サダヲ)は、熱狂的な舞妓マニア。高校の修学旅行で京都を訪れた時に出会った小梅(京野ことみ)の美しさに心を奪われて以来、舞妓のことしか頭にない彼だが、まだお茶屋の暖簾をくぐったことはなかった。そんな公彦に、念願の京都支社への転勤の指令が下る。彼はあっさりと同僚の恋人・大沢富士子(柴咲コウ)を捨てて、意気揚々と京都入り。しかし祇園のお茶屋は“一見さんお断り”が規則。落ち込む公彦だったが、鈴屋食品の社長・鈴木大海(伊東四朗)に直訴し、仕事で結果を出せばお茶屋に連れて行ってもらえることに。人が変わったように仕事に取り組みだした公彦は、オリジナルカップ麺の大ヒット商品を出すことに成功する。ついにお茶屋デビューを果たした公彦はすっかり舞い上がるが、泥酔したプロ野球のスター選手・内藤貴一郎(堤真一)に乱入され、不愉快な目に遭う。しかも公彦お気に入りの新人舞妓、駒子(小出早織)にちょっかいを出す内藤。実は内藤は置屋の息子であり、私生児である駒子とは血のつながらない兄妹として育った仲なのだった。そこで公彦は内藤を見返すため、自分もプロ野球選手を目指すことにする。見事にそれを実現するが、そこから公彦と内藤はお互い張り合って、役者をやり、格闘技をやり、ラーメン店を出したりと暴走。やがて内藤は市長に就任するが、公彦は夢破れて東京に帰る決意を固める。しかし公彦を見返すため、京都で舞妓修行をしていた富士子と再会。公彦の恋心が燃え上がる。一方、内藤は、実は自分が駒子の父親であったことを告白。こうして大団円となり、四人とも舞妓の姿になって楽しげに踊るのだった。