ヤクザの武藤組組長・武藤(國村隼)は娘のミツコ(二階堂ふみ)を主演にした映画製作を決意する。娘を映画スターにするのは、武藤を守るため、刑務所に入った妻しずえ(友近)の夢でもあったからだ。映画の神様を信じるうだつのあがらない映画青年(長谷川博己)と、通りすがりの普通の青年(星野源)を監督に迎え、スタッフ&キャストは全員ヤクザで構成。さらに、ミツコに恋心を抱いていた武藤組と対立する池上組の組長、池上(堤真一)と池上組全体を巻き込んで、事態はとんでもない方向に展開してゆく……。かくして、本物のヤクザ同士の抗争を舞台に、史上最も命がけの映画が電光石火のごとくクランクイン。狂おしいほどまっすぐな想いが叶うなら、そこが地獄でもかまわない……。