東京都生まれ。本名・長谷川祐実。堀越高校卒業。３歳よりタレント活動を開始。1991 年より始まったハウス『加厘工房』のCM シリーズで人気を博す。同年、NHK『秋桜／ COSMOS』の神林小枝役でドラマ初主演し、突然の父親の死にとまどう健気な娘をナチュラルに演じた。93年にはNHK『琉球の風』で大河ドラマにも出演。同年、映画デビューで主演もつとめた角川春樹監督「REX ／恐竜物語」は大ヒットし、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。そして94 年、日本テレビ『家なき子』に主演。企画・原案の野島伸司の世界観が色濃いこのドラマは 「同情するなら金をくれ！」の名台詞とともに高視聴率を叩き出し、同年12 月、ドラマの続篇として作られた映画版「家なき子」に主演。翌95 年には『家なき子２』も放映された。97 年、国民的コミック『ガラスの仮面』のテレビドラマ化で、原作者・美内すずえ直々の指名により、ヒロイン・北島マヤを熱演。女優としての天賦の才を開花させる姿に肉迫し、翌98 年には第２部も制作。同年、『オズの魔法使い』のドロシー役で、初舞台。99 年、NHK 大河ドラマ『元禄繚乱』では、大石内蔵助の愛人・お軽をしっとり演じた。2003 年のフジテレビ『大奥』では、皇女・和宮を好演。07 年の舞台版でも同じ役に扮し、10 年には再演された。語りもつとめた04 年のNHK『慶次郎縁側日記』では、いわく付きの家に嫁いだ妻を06 年のシリーズ第３作まで演じ、役柄の成熟とともに大人の女優へと見事に脱皮した。劇場版アニメ「ルパン三世・くたばれ！ノストラダムス」95、「機関車先生」97、「風を見た少年」00 など、声の出演が続く一方、自身の映画出演は「お墓がない！」98 以降はしばらく途絶えていたが、05 年、黒沢清監督「LOFT／ロフト」では、作品の鍵を握る謎の女性を、はかなげな美しさすら漂わせて怪演し、新境地を開いた。10 年、昭和初期が舞台の、フジの昼ドラ『娼婦と淑女』に主演。瓜二つの令嬢に成り代わる貧しいヒロインをパワフルに演じきるなど役柄の幅を広げ続けている。05 年、お笑いコンビ・スピードワゴンの井戸田潤と結婚、一女をもうけるが09 年に離婚。