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     KINENOTE DATA       前日比
会員数 54,726 1
総鑑賞データ数 7,062,410 637
総レビュー数 932,629 114
鑑賞方法別データ数
映画館 1,833,476 213
レンタル 596,866 14
購入 124,684 11
VOD 559,021 120
テレビ 923,739 101
その他 158,585 10

アツカマ氏とオヤカマ氏

  • あつかましとおやかまし
  • ----
  • ----

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  • 平均評点

    69.3点(23人)

  • 観たひと

    36

  • 観たいひと

    2

  • レビューの数

    7

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1955
公開年月日 1955/7/19
上映時間 90分
製作会社 新東宝
配給
レイティング
アスペクト比
カラー/サイズ モノクロ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督千葉泰樹 
構成永来重明 
脚本笠原良三 
原作岡部冬彦 
製作藤本真澄 
金子正且 
撮影西垣六郎 
美術朝生治男 
音楽古関裕而 
録音道源雄二 
照明傍土延雄 

キャスト

出演上原謙 大宅鎌太郎
花井蘭子 大宅静
久保菜穂子 大宅ヤヤ子
上田みゆき 大宅ポツ子
小林桂樹 渥美謙太郎
細川俊夫 浦賀兼彦
小峰千代子 浦賀民子
三原葉子 向井さが子
江見渉 半田三郎
遠山幸子 銀平の茂子
小倉繁 銀平のおやじ
相馬千恵子 マダム梨子
森繁久彌 春山
若月輝夫 寺田
鮎川浩 中野
小沢路子 とし子
大谷友彦 荒物屋の主人
山川朔太郎 商店の主人
初音麗子 商店の主婦
加藤章 問屋の番頭
柳谷寛 ラジオ屋
築地博 酒屋の主人
小高まさる 肉屋の店員
井上大助 給仕キンちゃん
山田長政 床屋
関三十郎 大星由良之助
澤村昌之助 塩谷判官
美丹洋子 大星力弥

解説

岡部冬彦の漫画から永来重明が構成、「母の曲」の笠原良三が脚本にまとめ、「サラリーマン 目白三平」の千葉泰樹が監督する。撮影は「たそがれ酒場」の西垣六郎、音楽は「皇太子の花嫁」の古関裕而の担当。出演者の主なる者は「悪魔の囁き」の上原謙、「緋牡丹記」の花井蘭子、「森繁のやりくり社員」の森繁久彌、久保菜穂子、相馬千恵子、「のんき裁判」の小林桂樹などである。

あらすじ

ハヤシスクーター東京支店の大宅販売課長は課員一同からオヤカマ氏と云われている位ガミガミ屋である。ある日、この販売課に本社からセールス志望で転勤になった渥美鎌太郎という怪人物が入って来たが、間もなくアツカマ氏と呼称される様になった。折柄の販売突撃週間に、アツカマ氏の戦術はものすごく、彼の成績だけが上昇し、先輩ウラガナ氏などは予定していた売れ口まで横取りされ、又ハンサム氏は恋人サガ子嬢との間に水をさされてしまう。それにアツカマ氏は、オヤカマ課長の愛嬢ヤヤ子とも只ならぬ接近を示し、父親をヤキモキさせている。しかしアツカマ氏の勇戦に拘らず、支店の成績は香ばしくなく、支店長から成績不良社員のクビ切りを命ぜられ部下思いのオヤカマ氏は進退谷まった。それを知ったアツカマ氏は、自分の成績をひそかにウラガナ氏に繰入れてクビから救おうとした。ウラガナ氏はそれを曲解してアツカマ氏を殴ったが、見かねたサガ子嬢の口から事実が知れ、非を悔いたウラガナ氏は結局自分がセールス稼業に向かないと辞表を出し、近所の小食堂「銀平」に就職し、かねてより相思の仲である「銀平」の娘茂子と楽しく働くことにした。或る日ヤヤ子嬢に贈る買物のことからつまらぬ誤解を招いたアツカマ氏は、初めて恋する者の淋しさを知った。しかしオヤカマ氏の苦境を課員一同に訴え、グングン成績を向上させたため、遂に社長から支店宛の賞状を貰うに至った。オヤカマ氏は御機嫌であり、ヤヤ子嬢の頬にも明るい微笑が浮んだ。

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  • 鑑賞日 2024/07/28

    登録日 2024/07/30

    評点 70


    鑑賞方法 映画館/大阪府/シネヌーヴォ 


    新東宝のサラリーマン喜劇。 ネタバレ

    <新東宝映画まつり>の上映作品。

    小林桂樹、上原謙主演、千葉泰樹監督によるサラリーマン喜劇。アツカマ氏というあだ名の通り厚かましく、営業成績も良好な渥美鎌太郎と、オヤカマ氏というあだ名の通りに部下に小言ばかり言っている大宅鎌太郎。その家族や同僚が織りなす喜劇。

    大宅の上司で若いくせに嫌味な支店長を森繁久彌が演じて、東宝サラリーマン喜劇の原型と思える楽しさ。東宝サラリーマン喜劇の影響濃い、松竹の「釣りバカ日誌」の主人公もアツカマ氏の血統とも思える。

    余談ながら、背景の街に映る映画館の看板に(「やりくり社員」と「講堂館四天王」だろうか)新東宝・大映 封切り二本立てと書いてあって会社の垣根を超えたそんな体制を初めて知った。


  • MDK

    鑑賞日 2022/08/11

    登録日 2022/08/11

    評点 90


    鑑賞方法 映画館/東京都/神保町シアター 


    劇場鑑賞3回目―ふたつの漫画がひとつに

     岡部冬彦が海外漫画にインスパイアされて描いた漫画を実写化したものであり、もともとは「アツカマ氏」「オヤカマ氏」という別々の漫画であったそうな(但し未読)。
     メロドラマからミステリーまで、何でも撮れてしまう娯楽ムービーのエース・千葉泰樹監督。時代が違うとはいえ、いかにも漫画らしいギャグとユーモアを活かしつつ、巧みな情報処理能力とスピーディな演出で、気軽に楽しめる喜劇映画に料理。ポップで楽しいサラリーマン群像劇の地位はこの頃に確立されたのであろう。テレビを観ながらちゃぶ台を囲い、カレーライスを食べる家族の光景には、皮肉にも娯楽の王の座を完全にテレビに譲り、斜陽に向かって進んで行く日本映画の衰退の初発を感じてしまうのだが。
     小林桂樹と上原謙の絡みも秀逸。特に小林のあつかましさ、マイペースぶりには大いに笑わせられ、何か心が洗われるというか、救われるようなきもちにさせられた。


  • MDK

    鑑賞日 2019/02/19

    登録日 2019/02/19

    評点 90


    鑑賞方法 映画館/東京都/ラピュタ阿佐ヶ谷 


    良く出来たサラリーマン喜劇

     元野球選手であるスクーターのセールスマン・アツカマ氏こと小林桂樹が、その厚かましさで大活躍するサラリーマン喜劇。
     監督の千葉泰樹はサラリーマン映画の確立者である。こういったジャンルには手慣れているのであろう、実に無駄がなく、テンポが良く、ノリが良い。仕事と家庭の双方で悩みを抱える上司・オヤカマ氏こと上原謙とその家族のドラマ、上原の娘・久保菜穂子との恋、ウラナリ氏こと細川俊夫との友情等々、様々なエピソードもコンパクトにまとめてある。まさに「職人技」と言っても良い。
     上原を助けるために小林たち社員がもの凄い勢いでスクーターの販売成績を伸ばしていく。「リアルにない」と思う輩もいるだろうが、これこそが喜劇映画だ。多目にみて欲しい。
     封建的で頑固でありながら根はとてもやさしい上原の役柄にはどこか愛着を感じる。今、こういう親父たちが本当にいなくて寂しい。一家団欒でテレビを囲む上原一家の姿にも古き良き時代を強く感じる。あの頃のテレビにもまだまだ良心があった。カレーライスが無性に食べたくなった(笑)。


  • 鑑賞日 2019/02/17

    登録日 2019/02/19

    評点


    鑑賞方法 映画館/東京都/ラピュタ阿佐ヶ谷 


    ネタバレ

    『アツカマ氏とオヤカマ氏』。フィルム状態は良くない。イケイケ会社員の小林桂樹。C調会社員の植木等の原型か。テレビ番組の落語放送は、三遊亭金馬の「小言念仏」。上原謙の役柄も小言が多い。上原謙はカレーが大好き。スクーターの二人乗りのときはカットによってはスクリーン・プロセス。


  • 鑑賞日 2012/01/15

    登録日 2014/08/27

    評点 70


    鑑賞方法 映画館/東京都/東京国立近代美術館 フィルムセンター 


    手堅い作りで笑わせる ネタバレ

    フィルムセンターの新東宝特集「アツカマ氏とオヤカマ氏」は、去年神保町シアターの千葉泰樹特集でも上映されたものの、わたくしは観逃したので足を運びましたが、本日の場内は結構な入りで、この映画の人気ぶりを見せ付けました。千葉泰樹は藤本真澄が重用しただけあって、実に手堅い作りで笑わせます。
    DVDのジャケットを見ると森繁が主演かと勘違いしますが、実際は小林桂樹と上原謙が主演。スクーター会社の営業課に転属してきた図々しいけど憎めない男“アツカマ氏”こと渥美釜太郎・小林桂樹。怒ってばかりいるその上司“オヤカマ氏”こと大宅釜太郎・上原謙。この二人を軸にしたサラリーマン喜劇。
    上原“オヤカマ”氏は、会社の上司である支社長・森繁から、他の支店との営業成績競争において劣っていることを責められ、営業成績の上がらない社員の整理首切りを命じられます。営業課の中で小林“アツカマ”氏は、得意の手八丁口八丁によって抜群の成績を上げているので、首切りの心配はありませんが、先輩の“ウラガナ”氏こと細川俊夫は、小林ほどの話術を持ち合わせておらず、首切りの対象となります。そんな事情を察した小林は、細川がなかなか落とせないでいた顧客たちにスクーターを売りつけることに成功し、細川の成績に上乗せするよう計らいますが、細川は単に小林が自分の顧客を奪ったと誤解し、会社の屋上に小林を呼びつけ、殴り倒します。それを知った同僚の三原葉子(若くてチャーミング)が細川に真実を告げると、細川は反省すると同時に自らの営業能力の限界を悟り、これまでも親密にしていた定食屋の娘に転職を申し入れます。親しかった細川はいなくなったものの、小林“アツカマ”氏はさらに営業成績のアップに努めて上原謙を喜ばせ、ついには森繁支社長も首切り話を引っ込めるに至ります(営業課の祝賀会には、今や定食屋を継いだ形の細川俊夫が、岡持ちを抱えて出前に来ます)。そこで小林は、かねてから想いを寄せていた上原の娘・久保菜穂子との結婚を許してもらうべく、上原の家に強引に上がり込み、上原を呆れさせるという展開です。


  • 鑑賞日 2013/05/01

    登録日 2013/05/02

    評点 70


    鑑賞方法 映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 


    ふたりの鎌太郎

    #366 シネマヴェーラ渋谷「アツカマ氏とオヤカマ氏」。千葉繁樹監督のサラリーマン喜劇。社長シリーズでお馴染みの小林桂樹がアツカマ氏ことやり手のスクーターのセールスマンに扮し、同じ名前を持つ上司の上原謙と丁々発止のやり取りを繰り広げる。森繁久彌も社長役でいつもの怪演を見せている。


  • 鑑賞日 2012/01/15

    登録日 2012/01/17

    評点 78


    鑑賞方法 映画館 



    DVDのジャケットを見ると森繁が主演かと勘違いしますが、実際は小林桂樹と上原謙が主演。スクーター会社の営業課に転属してきた図々しいけど憎めない男“アツカマ氏”こと渥美釜太郎・小林桂樹。怒ってばかりいるその上司“オヤカマ氏”こと大宅釜太郎・上原謙。この二人を軸にしたサラリーマン喜劇。
    フィルムセンターの新東宝特集・アツカマ氏とオヤカマ氏は、去年神保町シアターの千葉泰樹特集でも上映されたものの、わたくしは観逃したので足を運びましたが、本日の場内は結構な入りで、この映画の人気ぶりを見せ付けました。千葉泰樹は藤本真澄が重用しただけあって、実に手堅い作りで笑わせます。