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風前の灯

  • ふうぜんのともしび
  • Dangers Stalks Near
  • ----


  • 平均評点

    71.4点(48人)

  • 観たひと

    72

  • 観たいひと

    4

  • レビューの数

    12

基本情報

ジャンル コメディ
製作国 日本
製作年 1957
公開年月日 1957/12/1
上映時間 79分
製作会社 松竹大船
配給
レイティング
アスペクト比
カラー/サイズ モノクロ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督木下恵介 
脚本木下恵介 
製作桑田良太郎 
撮影楠田浩之 
美術梅田千代夫 
音楽木下忠司 
録音大野久男 
照明豊島良三 
編集杉原よし 

キャスト

出演田村秋子 佐藤てつ
佐田啓二 佐藤金重
高峰秀子 佐藤百合子
五月女殊久 佐藤和夫
小林トシ子 さくら
有沢正子 あやめ
南原伸二 赤間文一
小野良 新太郎
伊藤弘子 小川美代子
里見孝二 北村
佐藤芳秀 鈴木
田中晋二 幸平
小瀬朗 不良A
佐山彰二 不良B
滝久志 新聞配達人
サトウ・サブロー 畳屋
井上正彦 運送屋
野口一雄 郵便配達夫
春風亭枝葉 肴屋の小僧
浅川真 電気の検針係

解説

「喜びも悲しみも幾歳月」の木下恵介が脚本を書き自ら監督したコメディ。撮影も同じく「喜びも悲しみも幾歳月」の楠田浩之。主演は、「集金旅行」の佐田啓二、小林トシ子、「張込み」の高峰秀子、「恋して愛して喧嘩して」の南原伸二、それに田村秋子、里見孝二、「喜びも悲しみも幾歳月」の有沢正子、田中晋二、伊藤弘子。

あらすじ

幸平は田舎から上京してきた。新宿駅の広場で、無一文の空っ腹をかかえ、ぼんやり立っていると、不良たちに脅された。前から彼らが目をつけていた郊外の一軒だけ離れて建っている小住宅、佐藤家に強盗にはいるのに誘いこまれた。彼らが狙っているのも知らず、佐藤家では、人々が慾の皮をつっぱらせた生活を今日もするのだ。佐藤てつはこの家の主だ。小金を貯めたこの強慾婆の懐を息子の金重、百合子夫婦は狙っている。金重は、大学は出たけれど下駄屋の店員をしている。彼は懸賞の一等、五、六万円もするカメラに当選したが、てつ婆には、黙っていた。同居人の美代子は喫茶店のウェイトレスで、大学生の北村と良い仲だ。アイロンで畳を焦し、老婆と大喧嘩をして部屋を出ることになった。百合子の妹さくらは年下の夫とアパート暮しをしていたが、金重の当選を知り、金を目当てにやってきた。もう一人の妹あやめも現れた。百合子から、美代子の部屋が空いたと知らされ、ボーイフレンドの大学生鈴木を移転させるつもりだ。てつの甥の前科六犯のピストル強盗赤間も訪ねてきた。彼は戦災のどさくさに父母を亡くし、てつに彼の家を横領されたのを奪い返しにきたのだ。--外では不良たちが、これらの人の出入りに、ただあきれていた。とんだ目算違いだ。何度も忍び入りかけて失敗した。幸平はだんだんやる気がしなくなっていた。--一旦、部屋を出た美代子さえまた帰ってき、鈴木と部屋の奪い合いから喧嘩を始めた。かれらがやっと落着いた時、北村が来て焼餅をやき、鈴木と取っ組み合いを始めた。さくらは百合子が戸棚においた二十円をとり、百合子と喧嘩して帰った。そのことで百合子はてつ婆とも喧嘩した。てつの金が欲しい百合子夫婦はくたばるまでの辛抱と、てつに謝ったりする。夕刻まで居坐っていた赤間が、が然、正体を現し、夫婦をおどし、さらにてつの金を奪おうとした。が、てつの貯金はほんの少ししかなかったのだ。彼のピストルの最後の一弾を、金重の小さい子が暴発させ、警官が走ってきた。赤間はてつを殺そうと外へ追った。赤間と警官達との大乱闘を見守る弥次馬の中に、例の不良達も混っていた。夜、幸平は新宿の交番で涙を拭いていた……。

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