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第五福竜丸

  • だいごふくりゅうまる
  • The Lucky Dragon,No.5
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  • 平均評点

    74.3点(59人)

  • 観たひと

    99

  • 観たいひと

    10

  • レビューの数

    19

基本情報

ジャンル 戦争
製作国 日本
製作年 1959
公開年月日 1959/2/18
上映時間 107分
製作会社 近代映画協会=新世紀
配給 大映
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

キャスト

出演宇野重吉 久保山愛吉
乙羽信子 久保山しず
小沢栄太郎 知事
千田是也 木下博士
永田靖 県衛生部長
三島雅夫 清川博士
松本克平 東一副院長
稲葉義男 見島民夫(漁撈長)
浜田寅彦 熊谷博士
永井智雄 大宮医師
清水将夫 都目博士
内藤武敏 アナウンサー
原保美 美波博士
三井弘次 焼津の警官
嵯峨善兵 社会部次長
中村是好 写真屋のおっさん
森川信 矢代きよの父
十朱久雄 泉谷博士
殿山泰司 助役
ハロルド・コンウェイ 原爆障害調査委員会所長
ジョウ・ハーディング アイゼンバアグ
ヨハン・ライクル 米人医師A
マリア・ウィリアムス 米人医師B
ピーター・ウィリアムス 米大使代理
武田正憲 協立病院長
小笠原章二郎 理髪屋の主人
松本染升 西山与市(船元)
島田屯 病院の小使
笹川恵三 組合長
木下陽 内科医長(東一)
松山照夫 山崎浩司(機関長)
市村昌治 近藤次郎(甲板員)
広井以津子 矢代きよ
多摩桂子 みどり(かもめの女)
内田礼子 小森たき
眸瑠璃子 見島の妻
桜井良子 谷岡婦長
原緋紗子 山崎の母
小峰千代子 河田の・母つや
毛利菊枝 久保山きぬ

解説

日本人漁夫がビキニ環礁で遭遇した水爆実験の被害事件を描いたもので、「米」の八木保太郎と新藤兼人の脚本を、「悲しみは女だけに」の新藤兼人が監督した。撮影は植松永吉・武井大が担当。

あらすじ

一九五四年三月、焼津港を出た漁船第五福竜丸は、魚を求めてビキニ環礁のあたりにいた。乗組む二十三人の漁夫たちは、故郷に妻や恋人や親たちを持つ、平凡な人々だった。船長笠井太吉はわずか二十二歳の若さで、船の実権は漁撈長の見島民夫が握っていた。苦労人の無線長久保山愛吉は乗組員たちの信任を得ていた。三月一日の午前三時四十二分、乗組員たちは夜明け前の暗やみの中に白黄色の大きな火の柱が天に向ってたちのぼるのを目撃した。六、七分の後、大爆音があたりをゆるがせて響いた。ビキニ環礁で米国の専門家たちによって行われた水爆実験であった。立入禁止区域外にいて、何も知らなかった一同の頭上に、やがて真白な死の灰が降りそそいだ。三日後、船員たちは灰のついた部分の皮膚が黒色に変り、身体に変調が生じたのに気づいた。帰港後、焼津協立病院外科主任大宮医師の診断により、一同が原爆症とわかり、第五福竜丸の船体から放射能が検出されるに及んで、事件は大きく表面化した。物理学者・化学者・生物学者・医師等が焼津に集まり、報道陣は活躍をはじめ、日本中の目は焼津に注がれた。報道は世界中に打電され、アメリカからも専門家が調査にやってきた。しかし、彼等は何故か積極的な協力を日本側に与えようとはしなかった。二十三人の漁夫たちは東京の病院に移され、日本側医療科学陣の総力をあつめて治療が進められた。慰めの言葉や米国に対する抗議文が、病人たちの枕辺にはうず高くつまれた。外国からも多くの手紙が殺到した。しかし、漁夫たちの中でも年長者であり、身体の衰弱の激しい久保山愛吉は、肉身の者に見守られながら、「身体の下に高圧線が通っている……」と絶叫しつつ死んだ。こうして、原子力研究とは何の関係もない漁夫たちに突然襲いかかった悲劇は、今なお続いているのだ。

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シナリオ:第五福竜丸 作者の言葉