優等生のジェンシン(ブライアン・チャン)とバスケットボール部の花形選手ショウヘン(ジョセフ・チャン)は親友同士。2人の仲は小学校時代にさかのぼる。海辺の小学校。成績優秀なジェンシンといつも落ち着きがなくいたずら好きなショウヘン。クラスの厄介者でもあったショウヘンに手を焼いていた教師は、ショウヘンの母親からの相談を受け、ある頼みをジェンシンにする。「いつもショウヘンと一緒に過ごし、彼の品行を正してあげてほしい」と。以来、何があろうとショウヘンの隣にいるジェンシン。義務で親友になったジェンシンと本当の親友だと思い込むショウヘン。2人の想いはやがて少しずつ変化していく。高校生になっても同じ学校に毎朝2人で通学するジェンシンとショウヘン。ある日2人の前に女子の転校生が現れる。両親の離婚で心に傷を負い、暗い影をもつ彼女の名前はホイシャ(ケイト・ヤン)。孤独で大人びた雰囲気をもつホイシャにジェンシンは優しい手を差し伸べる。意気投合した2人は、授業をさぼり、台北へデートに。夜も遅くなり、ラブホテルに泊まることにしたジェンシンとホイジャだが、そこで2人の間にお互い想像もしなかった感情の行き違いが起きてしまう。少しずつ近くなる二人の関係に、おもむろに割り込むショウヘン。ジェンシンの微妙な感情の揺れに、敏感に気づくホイジャ。いつしかホイジャはショウヘンに惹きこまれてゆき、ジェンシンは彼らと距離を置きはじめる。ショウヘンとは別の大学へ行くことを選んだジェンシン。ショウヘンはジェンシンが急に遠い存在になりとまどうものの、ホイジャは何もかもわかりきっている。ショウヘンへの想いを心に秘めたジェンシン、ボーイッシュなホイジャに徐々に惹かれて行くショウヘン、ジェンシンの秘密を知りながら2人の男性を想い続けるホイジャ。やがて、3人の純粋で孤独な魂は、明け方の海辺で交差し、物語は感動的な結末へと走り出す。