1996年のある夜、人里離れた建物で、有名な振付家の呼びかけで選ばれたダンサー22人が集まる。そこには電話もなく、山奥のために携帯も通じず、外は雪が降っている。アメリカ公演のための最後の仕上げともいうべき激しいリハーサルを終えたダンサーたちは、打ち上げパーティを始める。爆音の音楽に体を揺らしながら、大きなボウルに注がれたサングリアを浴びるように飲んでいたが、そのサングリアにはLSDが混入していた。ダンサーたちは次第に我を忘れてトランス状態に陥り、エクスタシーを感じる者、暴力的になる者、発狂する者……ダンスフロアは一部の者にとっては楽園だが、大半の者にとっては地獄と化していく。一体誰が何の目的で飲物にドラッグを入れたのか? 理性を失くした彼らの狂った饗宴はどうなるのか……?